NECエレ、MP4やASFに対応の携帯電話向けオーディオプロセッサを発売

 NECエレクトロニクスは1月10日、「Windows Media Player」や「iTunes」などの音楽プレーヤーソフトでエンコードした音楽データを携帯電話で再生可能にするオーディオプロセッサ「AP131」のサンプル出荷を開始した。

 AP131は、音楽再生に特化された携帯電話向けLSI。音楽再生専用のCPUとデジタルシグナルプロセッサを内蔵し、通信を担うベースバンドLSIと接続して用いられる。

 現行の音楽再生対応携帯電話で用いられている音楽データのフォーマット「SDオーディオ」に加えて、第3世代携帯電話の標準化団体が標準フォーマットとして採用している「MP4」や、マイクロソフトが開発したデータフォーマット「ASF」にも対応。

 これにより、従来から対応していた音楽プレーヤーソフト「MOOCS Player」でエンコードしたデータに加えて、Windows Media PlayerやiTunesなどでエンコードした、著作権保護機能(DRM)に対応していないデータの再生が可能になった。

 また、接続されたベースバンドLSIに依存せずに音楽再生ができ、現在用いているベースバンドLSIをそのまま用いた端末構築が可能。動作クロックを細かく制御できる機能を搭載し、約15%の低消費電力化を実現、現行機種に比べて10時間長い、最大約60時間の連続再生が可能になった。このほか、内蔵ハードウェアによるサラウンド再生機能も搭載する。

 サンプル価格は1000円。2008年3月末までに月産約100万個を生産するとしている。

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