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マイクロソフト、「Vista」上位版の売り込みに注力

2006/05/25 11:50
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 シアトル発--「Windows Vista」OSの出荷に際しても、Microsoftは「Basic」エディションについては大々的に宣伝を打たない構えだ。同社が販売を促進したいのは、「Premium」エディションの方なのである。

 現在Microsoftは、「Windows XP」の後継製品であり、2007年1月に一般リリースが予定されているVistaの販促活動を進めている。消費者向けのキャンペーンでは、同社が「シナリオ」と呼ぶVistaの具体的な利用法が紹介されるという。こうしたシナリオの中で販売促進対象となっているのが、「Windows Vista Home Premium」だ。

 MicrosoftのWindows部門担当プロダクトマネージャーであるTim Richardson氏は米国時間5月24日、当地で開催されている「Windows Hardware Engineering Conference」で講演し、「こうしたシナリオの提示はVista PCの販売を促進し、Windows Vista Home Premiumに対する購買意欲を高めるだろう」と述べた。

 Microsoftは、Windowsの高価格帯エディションを集中的に売り込んでいくことを、戦略の1つとして明確に打ち出している。例えばWindows XPの販売においては、「Professional」エディションでは一般ユーザーより企業の支出が大きく、「Media Center」エディションでは反対に一般ユーザーの支出が大きくなるよう価格が設定されていた。

 Directions on MicrosoftのアナリストGreg DeMichillie氏は、「同社の今回の試みは、Windows XP Media Center Editionで始めた取り組みの続きと言ってよい。要するに、ソフトウェアの販売数ではなく収入を手っ取り早く増やすための手段だ」と指摘している。

 Richardson氏によると、Vistaのマーケティング活動は、音楽、テレビ&ビデオ、ゲーム、生産性、コミュニケーション、デジタルメモリ(写真や映像などの思い出をデジタル化したもの)の6分野に力を入れていくという。Microsoftは、これら6つの分野で同OSの力が発揮されると考えている。

 また同氏は、マーケティングキャンペーンは消費者の「購買意欲を高め」、Windowsとともに利用するサードパーティ製品の販売数も上昇させるはずだと述べた。

 Microsoftは、2006年2月にVistaの各バージョンについて発表している。同OSは合計6種類リリースされる予定で、そのうち「Windows Vista Home Basic」および「Windows Vista Home Premium」の2種は家庭利用向けだ。一方「Windows Vista Ultimate」には、企業向けバージョンと消費者向けバージョンの全機能が搭載されるという。

 Windows Vista Home Basicは、Windows XPのHomeエディションに対応するものだ。Vista独自のセキュリティ機能および検索機能は利用可能だが、新しく開発された最新グラフィック機能やハイエンドなメディア機能は実装しない。Windows Vista Home Premiumはそうした新グラフィック機能に対応し、Media Centerや「Tablet PC」の機能も備えている。

 MicrosoftがHome Basicエディションに対し、マーケティング資源を投入するとは考えられていない。「Microsoftは、300ドルPCで同エディションが利用されれば良いと考えている」とDeMichillieは述べる。「こうした価格帯に適合した製品を提供するごく少数のPCメーカー以外は、同エディションを提供しないだろう。Windows Vista Home Basicを見かける機会は少なくなるはずだ」(DeMichillie)

 Windows Vistaの価格はまだ発表されていない。しかし、消費者は自分がPremiumエディションの料金を請求されていることにも気付かないかもしれないとDeMichillie氏は述べる。「例えば、DellでPCを買ったとしよう。支払った金額のうち、どれくらいがOSの費用なのか、分からない」(DeMichillie)

 Microsoftの関係者によれば、同社では、BasicやPremiumの各エディションの販売予測資料のうち、公開可能なものは持ち合わせていないという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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