マイクロソフトが組織再編を発表--シノフスキー氏、Windows責任者に

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com)
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年03月24日 10時32分

 Microsoftは米国時間23日、Steve Sinofsky氏をWindows事業部のトップに正式に任命した。

 Windows Vistaの発売延期発表からわずか数日後に行われた任命は、同社による大規模な組織再編の一部として行われた。Microsoftは、Platforms & Services事業部のリストラを進め、Windows部門とMSNの業務を「Live」戦略に沿ったものにしていく。

 新しいPlatforms & Services事業部は、Sinofsky氏率いるWindowsおよびWindows Live Groupなど、8つのグループに分かれる。これら8つのグループのうち、Windows Live Platform Group、Online Business Group、そしてMarket Expansion Groupの3つは新設部門となる。

 MicrosoftでWindowsの開発を長年統括してきたJim Allchin氏は2005年9月、2006年末にPlatforms & Services事業部共同社長の座から退く計画を発表していた。だが、同社によると、Allchin氏は来年退職することになったという。

 しかし、同氏の退職はMicrosoftがWindows Vistaを発売できるかどうかにも左右される。Allchin氏は、延期されたVistaが発売される1月まで現職にとどまると見られている。

 長年MicrosoftのOffice部門に所属していたSinofsky氏は、今後登場するWindowsの企画開発を統括することになる。

 Microsoftは、Office部門を統轄するSinofsky氏の後任をまだ任命していないが、5月までの移行期間中は同氏が同グループに協力することを明らかにした。「Jeff(Raikes氏、Microsoft Business Division社長)は、Steven(Sinofsky氏)や彼のチームと協力し、今後投入するOfficeのための最高のリーダーシップ構造を作り出す」(Microsoft関係者)

 幹部の交代はほかにもあり、シニアバイスプレジデントのDavid Cole氏は、長期休暇に入る4月末まで、一時的に新しいOnline Business Groupを率いる。

 同じくシニアバイスプレジデントのYusuf Mehdi氏も、ネット広告戦略の最高責任者に就任し、Platforms & Services Division共同社長Kevin Johnsonの指揮下に入る。バイスプレジデントのMartin Taylor氏は、Server and Tools事業部を離れ、Windows LiveとMSNのマーケティングを統括する。

 MicrosoftのSecurity Technology事業部を統轄していたMike Nash氏もこのポジションを退き、名前の決まっていない新たな役職に就任する。代わって、Ben Fathi氏がセキュリティ事業部の新しい責任者に就任する。

 シニアバイスプレジデントのWill Poole氏は、新設のMarket Expansion Groupを率いる。同グループは新たなフォームファクターの製品と今後有望な市場に重点を置いて活動することになると、Microsoftは説明している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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