オラクル、「Itanium」サポートを拡大

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年03月03日 13時01分

 カリフォルニア州パロアルト発--Oracleは米国時間3月2日、Hewlett-Packard(HP)の「Itanium」ベースUnixサーバのサポートを拡大し、2006年末までに同サーバに対応する「E-Business Suite」をリリースすると発表した。

 Oracleの中心的なデータベースソフトウェアは、以前からHPのItaniumサーバの「Integrity」製品ラインで利用できたが、会計などの業務向けのE-Business Suiteはこれに対応していなかった。Itaniumを共同開発したHPとIntelは、同チップの普及を阻む主な原因となっていた問題を克服するために、ソフトウェアパートナーの数を増やそうと努めてきた。

 HPとIntelはより強力な提携関係の重要性を強調しようと、カリフォルニア州パロアルトにあるHP本社で2日に開催された、両社の顧客が集うItanium関連の会議に最高幹部を出席させた。同会議では、それぞれHPおよびIntelの最高経営責任者(CEO)であるMark HurdとPaul Otelliniが両社のパートナーシップについて発表した。一方、OracleのCEOであるLarry Ellisonは、ビデオで自身のメッセージを届けている。

 「われわれは2社の関係をさらに深める努力をしている。こうした取り組みに莫大なエネルギーと力を注ぎ、投資を行っている現状を知れば、ユーザーも枕を高くして眠れるだろう」(Hurd)

 IBMやSun MicrosystemsがItaniumに攻勢をかけているが、同チップへの取り組みをこれまで以上に積極化すると、HurdとOtelliniは述べた。Hurdは、「市場には果敢な態度で臨んでいくつもりだ。これまでさまざまなものを投資したが、われわれはそれ以上の成果を挙げた」と話している。Itanium陣営は、Itanium技術および市場の発展を目指し、今後5年間で100億ドルの投資を行うと宣言しており、HPが年間10億ドルを拠出することをHurdは明らかにした。

 Otelliniによると、次世代のItaniumチップである「Montecito」を搭載するHPのIntegrityサーバが、カギを握る存在になるという。「Montecito対応のIntegrityサーバは、まさにわれわれが待ち望んでいたものだ。両社の販売力を合わせて、これを援護射撃していくつもりである。普及は想像以上のスピードで進むだろう」(Otellini)

 Ellisonもまた、「Oracleにとって、HPとItaniumに勝る重要なプラットフォームは存在しない」と、ビデオの中で同製品を高く評価した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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