MicrosoftはこれまでOfficeのサーバを利用した新しい機能を披露してきたが、その提供方法についての詳細は明らかにしていなかった。これらの機能の多くは、「SharePoint Portal Server」に含まれることになる。同サーバソフトはもともとポータルページの作成や運営のために考えられたツールだったが、その後機能が拡充され、文書フォーム管理や表計算ファイルのホスティング、コンテンツの権利管理など、Office関連のさまざまなタスクも扱えるようになっている。
「われわれは『Office SharePoint』がOfficeシステムの中核になると考えている」とMunsellは説明した。またMicrosoftは、SharePointの機能をすべて揃える必要はないという顧客に、文書フォームのホスティングと管理だけに的を絞ったサーバプログラムも用意する。
サーバを利用する他のプログラムの場合と同じく、これらの新しいOfficeサーバを利用する顧客企業は、アクセスするPCの台数分だけライセンスを購入する必要がある。これに関して、Microsoftは2種類の「Client Access Licenses (CAL)」を用意する。そのうち「Core CAL」には「Windows Server OS」「Exchange Server」「Office SharePoint Portal Server」「Systems Management Server」の4つのライセンスがバンドルされる。また新たに提供される「Enterprise CAL」には、これらのライセンス以外に「Microsoft Operations Manager」「Microsoft Office Live Communications Server」、そして権利管理のための製品やセキュリティ製品のライセンスも含まれる。
さらに、Microsoftは新しいウェブサイト開発プログラムにも「SharePoint」ブランドを採用していく。「Microsoft Office SharePoint Designer 2007」は、同社の「Expression Web Designer」ソフトと同じく、ウェブオーサリングツール「FrontPage」をベースにしたものになる(FrontPageは現在、段階的に廃止されている)。Microsoftは、Office SharePoint Designer 2007の価格が299ドルになるとしたが、Expressionの発売時期や価格については近々発表すると述べるにとどまった。
Microsoftによると、どちらのプログラムもFrontPageをベースにしている点は共通するが、それぞれの狙いとするユーザー層は異なっているという。Expressionは標準に準拠したウェブサイトを構築するプロのウェブデザイナー向けという性格が強く、それに対してSharePointのほうはイントラネットに情報を公開したり、ビジネスプロセスの自動化を図りたいオフィスワーカー向けであると、同社は説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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