検索/テキストマイニング
企業数社が現在、一見何の関連性もなく、ほとんど体系化されていない膨大な文書に含まれる、多種多様な情報同士の関連性を見出すツールの開発に取り組んでいる。この情報同士の関連性を探る作業はただでさえ難しい作業だが、そこに翻訳に伴う困難が加わると、より一層困難な作業となる。
しかし、例えばCallMinerの分析ツールは、録音された通話内容をテキストに変換することができる。情報機関はこのツールを利用することにより、録音された会話と既存のデータの関連性を容易に見つけ出す。同システムは、通話中に登場する単語で他の情報と一致するものを抽出するほか、膨大な量の通話の傾向分析を支援する。この分野に取り組んでいる大半の企業と同様、CallMinerも情報機関と一般企業の両者を顧客としている。
さらに、Basis Technologyは様々なアジア/アラビア言語で利用可能な検索エンジンを開発した。このエンジンでは、翻訳に伴うエラーの発生率が少ない。
IBMやMetaCartaといった他の企業も文書や電子メールに含まれる詳細な地理情報を検索するシステムを開発した。情報機関がこのシステムを使って、特定の人物の動向を把握できるようになれば理想的だ。
視覚的識別
Pixlogicと同様、A4Visionも多種多様なセキュリティアプリケーションに利用可能な3D顔認証システムの開発に取り組んでいる。
PixlogicやA4Visionが開発したのはカメラシステム向けソフトだ。Piximはノイズを消去し画質を向上させる画像処理プロセッサを開発した。同社はある銀行との大型契約締結に成功した。その銀行の支店に設置されていたカメラが捕えた銀行強盗の画像が、通常ならまぶしい光のせいで白くぼやけてしまうところ、(同社のプロセッサのおかげで)鮮明に映っていたのがきっかけだった。
他にも複数の企業がこの技術に関心を示している。例えばPanasonicは、ユーザーが検索語を入力すると多くの家族写真の中から(検索語に対応する)画像を探し出すソフト(Find Mom)にPixlogic製ソフトの簡易版を使用している。
監視技術
Dust NetworksとCrossbow Technologiesはいずれも、各々のシステムで複数のセンサーやカメラから送られてくる情報を取り扱えるようにする作業に数年前から取り組んでいる。Dustは先ごろ、カリフォルニア州バークレーに「スマートビルディング」を建てたが、この建物のなかでは、ネットワークを積極的に使ってエネルギー消費量の監視や制御が行えるようになっている。両社はまた軍事プロジェクトにも取り組んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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