マイクロソフト、「Longhorn」用開発ツールのロードマップを発表 - (page 2)

Martin LaMonica (CNET News.com)2005年06月09日 11時49分

新たな「BizTalk」「Exchange」が2006年に登場

 Microsoftは、異なるシステムどうしをリンクさせる統合ソフトウェア「BizTalk Server 2006」を、2006年第1四半期中にリリースする予定だ。

 BizTalk Server 2006に続いて、「V-Next」というコードネームで呼ばれる製品がリリースされる。このバージョンのBizTalkは、複数ユーザーのコラボレーションを実現するワークフローアプリケーションの開発作業を簡素化するためのものだと、Microsoftのビジネスプロセス&インテグレーション部門グループプロダクトマネージャSteven Martinは説明している。

 BizTalkエンジニアリンググループは、ほかにも2つのプロジェクトに取り組んでおり、そこから生まれた製品は2006年にもリリースされるという。

 Microsoftはまた、2006年前半に、同社初となるRFID(無線認識)ソフトウェアを市場に投入する。これは、RFIDデバイスが生成したデータを簡単に収集するための製品だ。

 このRFIDツールは、Microsoftの.Net開発ソフトウェアの技術を利用することになるという。Martinは、サードパーティ製アプリケーションにRFIDデータ収集機能を組み込もうとする他のソフトウェアベンダーに対し、同ツールの使用ライセンスを供与する予定だと述べている。

 同製品をどのようにパッケージ化するかは明らかにされていないものの、Microsoftのサーバアプリケーション部門シニアバイスプレジデントPaul Flessnerによれば、さまざまなRFIDデバイス用のデバイスドライバはWindowsに内蔵されるということだ。

 BizTalkグループは、Microsoftの複数の製品部門でいずれ利用されることになる、統合型ワークフロー製品に関しても作業を進めているという。Martinは、同製品のコードネームは「Windows Workflow Services」であり、リリースはLonghornと同時になると述べた。

 さらに、Microsoftのメッセージング/カレンダーサーバ「Exchange」のメジャーアップグレードも、Longhornの発表と同時期に予定されている。

 MicrosoftのExchange Server部門シニアディレクターKim Akersによれば、同アップグレード版「Exchange Server 12」には、電子メールや音声通話を保管したり、メールや予定表をリモートから声で呼び出したりできる、「ユニファイド・インボックス」機能が搭載されるという。

 また同アップグレード版では、スパム対策ツールに改良が施され、Monadスクリプト言語への対応が追加されている。Akersは、これで管理者が複数のサーバを一度に管理しやすくなるだろうと述べた。

 Akersはさらに、MicrosoftはExchangeサーバの諸機能をWebサービスインターフェースを介してプログラマに提供し、Exchangeを利用したアプリケーション開発の簡略化を図っていくと話している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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