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日立、「統合には“組み合わせ”でなく“擦り合わせ”が重要」

2004/12/20 20:45
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 日立製作所は12月20日、同社のサービスプラットフォームコンセプトであるHarmonious Computingへの取り組みについて、また同コンセプトを具現化するための統合サービスプラットフォームBladeSymphonyについて説明会を開催した。

 日立製作所 執行役専務 情報・通信グループ長&CEOの古川一夫氏は、これまでの日立の取り組みをふり返って説明する。同社がHarmonious Computingを策定したのは2002年12月。顧客がコアビジネスに集中できるよう、最適で高信頼のITシステムを提供するということで提唱されたコンセプトだ。2004年になって日立は、Harmonious Computingの一環として、情報・通信事業分野の新事業コンセプトuVALUEを7月に、統合サービスプラットフォームBladeSymphonyを9月に、アプリケーションサーバCosminexusの最新版V6.5を11月に発表、また12月にはBladeSymphonyの出荷を開始した。「これにより、サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアが一体となって自律運用できるようになる」と古川氏は述べる。

日立製作所 執行役専務 情報・通信グループ長&CEO 古川一夫氏

 日立製作所 情報・通信グループ Harmonious Computing統括センタ長の森伸正氏は、現在のITシステムの課題として、「オープンなハードやソフトによって組み合わせの自由度は増加したが、一方でシステムが大規模化し、複雑さも増した」と述べる。「オープンな部品を単純に組み合わせるだけでは手間が発生する。単なる“組み合わせ”ではなく“擦り合わせ”をすることで、TCOの削減と全体最適化が実現できる」と森氏。オープンな部品を擦り合わせた後の完成品を提供することが、「統合オープン」だと森氏は説明し、この統合オープンを実現するのがHarmonious Computingだという。

 Harmonious Computingを具現化するプラットフォームBladeSymphonyは、サーバ、ストレージ、ネットワークと、管理ソフトウェアを一体化した融合製品で、効率的なシステム統合を実現するという。BladeSymphonyの事業方針として森氏は、「エンタープライズ分野を中心に、エンターテインメント、通信、交通系用途など、個人や公共にも適用分野を拡大する。また、先週Oracle製品とのシステム検証を開始すると発表したように、他社のソフトウェアを含めた統合運用を行うことで“統合オープン”環境を実現する。さらには、国内システム事業に加え、間接販売やグローバル展開で事業を拡大する」としている。

 ミドルウェア製品群として同社では、統合システム運用管理ソフトウェアのJP1や、Eビジネスの基盤となるアプリケーションサーバCosminexus、データベースのHiRDBなどを有する。同分野について森氏は、「ハードウェアやアプリケーションフレームワークと密に連携してITシステム基盤の統合化を実現し、仮想化やユーティリティ化までを担う高性能で高信頼なミドルウェア製品を市場投入する」としている。

 BladeSymphonyの投入により、日立は自律運用に向けて現実解を市場に提示するに至った。今後のロードマップとして森氏は「統合化・仮想化技術を発展させ、存在を意識せずに利用できるユーティリティプラットフォームをめざす」としている。また古川氏は、「統合という言葉で日立のプロプライエタリな世界に囲い込むつもりは全くない」と強調し、「他社製品との組み合わせを日立の技術で擦り合わせ、オープン性を活かしていきたい」と述べた。

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