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受賞者の顔ぶれは多彩な業種に--2004年オープンソース・ビジネス・アワード授賞式

2004/12/15 17:52
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 NPO(特定非営利活動法人)OSCARアライアンスは2004年12月14日、オープンソースを活用したシステムでビジネスを推進させ、活躍した企業、団体、個人を表彰するオープンソース・ビジネス・アワードを発表した。今回は9件が受賞候補としてノミネートされ、その中で受賞したのは、自治体である長崎県、外食産業のモンテローザ、デベロッパーのペンギンファクトリーと、多彩な業種から選出された。

OSCARアライアンス会長の堀内英紀氏

 授賞式の冒頭挨拶でOSCARアライアンス会長の堀内英紀氏は、今年の同団体の活動について、3つの大きな取り組みを説明。レガシーシステムであるCOBOLシステムをオープンソース型のシステムへとマイグレーションするため、古い業務アプリケーションのソースコード買取事業を開始したことと、オープンソースビジネスを推進するためにライセンス問題を含む法律相談を開始したこと、そして中央省庁や自治体への積極的なオープンソースを用いたシステムを推進したことを挙げた。

 それぞれの受賞理由は、まず長崎県は基盤技術にオープンシステムを採用し、地場の中小ベンダーをシステム開発に参加させることを促進したことが受賞につながった。同県では、案件を小分けしたことに加えて、県職員が詳細な仕様書を作成。こうした努力の結果、今年度はシステム開発の48%を地場企業が担当、2004年にはこの比率が60%になる見込みだという。また、同県は現在のメインフレームを今後8年でLinuxを用いたシステムにリプレースするほか、電子申請・電子決済などのシステムは完成後にソースコードを公開する予定となっている。

 同県の仲西啓氏は、「自治体のシステム開発では、品質、コスト、納期のQCDに加えて、地場産業の参入を促すプロモーションが重要となる。いろいろと大変なことはあったが、今回評価されたことを、県職員だけでなく構築したベンダーとも共有したい」と受賞の喜びを語った。

 「白木屋」「笑笑」「魚民」など、居酒屋チェーンを中心に外食産業を展開するモンテローザは、オープンシステムを採用して構築した予約システムが評価された。同社は、ニユートーキヨーが公開している外食産業向け座席予約システム「GARAGARDOA(ガラガラドア)」を活用し、ホームページ上で空席確認などが行える予約システムを構築。従来から展開している予約センターとの併用によって、6カ月で予約成約率80%、1万件以上の受注を達成した。

 モンテローザの工藤敬之氏は、「当社にとって宴会の予約システムは非常に重要な位置付け。従来は予約センターのみでの対応だったが、ユーザーの要望の高まりにより、ホームページでのシステム構築を迫られた。オープンソースのGARAGARDOAを利用したシステムを採用したことで、予算を当初の3分の2に押さえられた上に、近隣の店舗の予約状況も動的に表示することなどで、高い成約率が得られるようになった」と、システムの導入の経緯と結果について語った。

ペンギンファクトリーの折笠僚洋氏

 ペンギンファクトリーは、自社開発のグループウェア「ペンギンオフィス」をオープンソースとして公開し、受賞となった。ペンギンオフィスは、商用ソフト同様の豊富な機能とさまざまな組織で活用できる汎用性の高さから、1年間で2000件近いダウンロードを記録。一方で、携帯電話と連携できるシステムを有償販売することで、オープンソースを活用したビジネスに積極的に取り組んでいることの2点が評価された。

 ペンギンファクトリーの折笠僚洋氏は、「オープンソース化することに当初は抵抗があったが、したことでさまざまな効果が出た。OEM契約やホスティングでの採用に加え、通常の小さな会社では実現できないような多大なPR効果を得られた。特に、プログラマの学生などに知名度が上がった点などでそれを実感した。現在、Blogやウェブメールなどのシステムを開発し、オープンソースとしての公開を予定しているが、それらで再び受賞できれば」と受賞の喜びを語った。

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