富士通、新プラットフォームソリューションセンターを開設

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年12月10日 00時35分

 富士通は12月9日、顧客のシステムを総合的に検証・評価する施設、「Platform Solution Center」を東京都港区に開設した。同センターは、同社とパートナー企業のプラットフォーム製品全般に関するコンサルティングから検証までを行う戦略拠点になるという。

 これまでにも富士通は、システムの検証センターとして新宿、新横浜、川崎に施設を設けていた。これらを統括し、「検証のすべてをワンストップで行えるセンターを設立したいと考えていた」と、富士通 専務取締役の伊東千秋氏は同センターに対する思いを語る。立ち上げのために費やしたコストは約9億円だという。

富士通社長の黒川氏(中央右)と同専務取締役の伊東氏(中央左)を中心にテープカットが行われた

 センター内は、顧客システムに必要なプラットフォーム製品全般の検証機能が統合されているという。富士通製品および同社パートナーのソフトウェア、ハードウェア製品を揃え、2004年第4四半期には同社のSystemwalker Resource Coordinatorを使ったオンデマンド運用を導入、システムの構成変更も柔軟に行えるという。

 また同センターでは、サーバコンソリデーションやマイグレーション、ディザスタリカバリといった課題解決のためのコンサルティングを行い、コンサルティングの結果を実機に反映させて具体的に検証するプロトタイピングを行うための専門技術者が300人常駐するという。

 さらに、同センターはプラットフォーム製品に関する最新情報を提供するための拠点としても機能する。実機展示やデモ、セミナーなどで同社およびパートナー製品の開発情報から製造情報までを紹介するほか、富士通研究所で開発中の最先端テクノロジーの展示も行うという。

 同センターの面積は3600平方メートルで、同社によるとこれは「国内最大規模」。PRIMEPOWERやPRIMERGYなどのサーバが280台、ストレージが35台設置されているほか、各種ネットワーク機器、ミドルウェア、パソコン、パートナー製品などが揃っている。

 テープカットには、富士通 代表取締役社長の黒川博昭氏と専務取締役の伊東氏のほか、インテル 取締役の町田栄作氏、サン・マイクロシステムズ 代表取締役社長のダン・ミラー氏、マイクロソフト代表執行役社長のマイケル・ローディング氏、レッドハット 代表取締役社長の松浦徹氏らが参加した。サン・マイクロシステムズのミラー氏は、「このセンターが、富士通とわれわれパートナーのテクノロジーを未来の顧客に届けるための橋渡しとなるだろう」と述べ、同センターの開設を歓迎した。

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