NTT Com、ICタグとIPv6網を連携させる実証実験を倉敷市で実施

ニューズフロント2004年11月17日 16時13分

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2005年1月から2月にかけて、岡山県倉敷市の光ネットワーク「かわせみネット」を使用し、電子タグ(ICタグ)とIPv6対応インターネット網を連携させる「電子タグ高度利活用に関する実証実験」を行う。同社が11月17日に明らかにしたもの。同社は実験を通し、電子タグ利用時の情報アクセス制御、情報管理、IPv6対応ネットワークセキュリティ技術を検証する。

 実験では、かわせみネットに接続されている倉敷科学センターや倉敷市立中央図書館などの市内公共施設において、市内の児童/生徒に電子タグを活用してもらい、情報流通を実験する。具体的には、倉敷科学センターの各種展示や倉敷市立中央図書館で興味を持った場所や事柄について、児童/生徒が携帯する電子タグを読み取り装置にかざすことで、児童/生徒のマイポータルサイトに情報を自動配信するシステムを稼働させる。

 同社が検証する項目は以下の通り。

  • ユーザー認証に基づくユーザー属性情報を使い、情報データベースへのアクセスを許可するかどうか決定する制御技術
  • IPv6技術を用いた通信時の、相手認証と暗号化による情報通信セキュリティ技術
  • 電子タグと各種アプリケーションサーバの連携による、高度な新サービスの有用性

 同社は、実証実験で得た成果を総務省や学会、標準活動機関などに報告し、標準化を進める。さらに、事業化に向けた研究も行う。

NTTコミュニケーションズのプレスリリース

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