SGI、Itanium 2プロセッサMadison搭載のLinuxサーバを発表へ

Stephen Shankland(CNET News.com)2004年10月27日 22時25分

 米カリフォルニア州モフェットフィールド発--Silicon Graphics Inc.(SGI)は、米国時間11月1日にもLinuxサーバの新製品を発表する計画だ。同サーバはIntelの最新のItanium 2プロセッサを搭載する。

 新製品は、SGIが2003年にリリースした高性能コンピューティング向けのAltix 3000ファミリの次世代機だ。SGIでは同製品をBX2と呼んでいるが、その理由はシステム内のデータ転送能力が従来の2倍となっているからだ。

 BX2ファミリは、財政的に下降気味のSGI立て直しに向けた同社の取り組みの一環として生まれた製品でもある。旧Origin製品ラインではSGIが独自にシステムを開発したのに対し、Altixファミリには、Intelのプロセッサや、Linuxプログラマによって作成されたソフトウェアなどが搭載されている。

 今回の新製品は、ここNASAのAmes Laboratoryで展示が行われていた。同研究所は、Columbiaと呼ばれる42.7テラフロップ(1秒間に42.7兆回の計算が可能)の新型スーパーコンピュータを10月26日に発表している。Columbiaは、新旧モデルのAltix 3700を組み合わせたシステム上に1万240個のItanium 2プロセッサが搭載された構成なっている。

 新製品ではまた、Intel最新のMadison世代のItanium 2プロセッサが使用されており、いずれは、2005年中の登場を予定しているMontecitoを搭載する予定だと、SGIでは説明する。最新のMadisonでは、現行の6Mバイトキャッシュに代わり、9Mバイトの高速キャッシュが搭載されている。

 Altix 3700のBX2版は、80インチ高の筐体に従来モデルの2倍にあたる64個のプロセッサが搭載されていると、同社プロダクトマネジメン&マーケティング部門のシニアディレクターJeff Greenwaldは述べている。

 だが、より高密度になったということは、過熱の危険性が増すことを意味する。SGIでは、オプションで各筐体の背面から排出される空気を冷却するための水冷システムを提供する予定だと、Greenwaldは説明する。

 SGIが過去に利用していた独自技術のMIPSプロセッサとOSのIrixは、Itanium 2プロセッサとLinuxに置き換えられた。IntelのItaniumリリースが遅れたことによりSGIは資金的に困窮していたが、新プロセッサへの移行は比較的スムーズに進んだと、同社の最高経営責任者(CEO)Bob Bishopは述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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