IBM、ハイエンド向けSquadronサーバをまもなく発表か

Stephen Shankland(CNET News.com)2004年10月15日 19時42分

 IBMは15日(米国時間)にも2種類のハイエンドUnixサーバを発表する計画だと、同社の計画に詳しい関係筋が述べた。今回の計画は、Sun MicrosystemsとHewlett-Packardに向けられた、新たな挑戦状でもある。

 今回のサーバ新製品は、Power5プロセッサを搭載したIBMの「Squadron」サーバファミリーの中でもハイエンドにあたるものだ。Power5では、1つのシリコン片上に2つのプロセッサコアを搭載している。新製品のp5-590では16個のPower5プロセッサを搭載しており、合計で32個のプロセッサコアを内蔵していることになる。もう1つのp5-595では32個のPower5プロセッサを搭載し、合計で64個のプロセッサコアを内蔵する。

 さらにIBMでは、i5-595と呼ばれるもう1つのサーバも発表する見込みだ。同サーバではp5-595と同じハードウェアを使用しているものの、その上ではIBMのi5/OSというOSが動作しており、多数のソフトウェアを事前に組み込んだシステムを求める中規模企業ユーザーにアピールするよう考えられている。i5とp5の2種類のサーバ製品シリーズでは、Linuxを動作させることもできる。

 IBMでは、この件に関するコメントを控えている。

 積極的な価格攻勢も期待される。例えばp5-590では、現状のハイエンドモデルであるpSeries 690より少なくとも25%値下げされた価格が提示されることになると、同製品に近いある筋が語っている。

 IBMの最初のSquadron製品は、ローエンドとミッドレンジ向けのシステムだった。現行モデルと発表予定の新製品では、単体のサーバあるいは1つのプロセッサ上で、複数のOSを走らせる「仮想化(バーチャライゼーション)」機能を備えている。

 IBMは、Sunなどのライバルを相手に1990年代後半はUnixサーバの販売で苦戦したことを認めている。だが同社はそのとき以来、負けた分を取り返すための努力を重ねてきた。ライバル各社でさえも、IBMがこれまでに払った努力を認めている。

 例えば、新Power5サーバのパフォーマンスは、Sunを驚嘆させた。「IBMのベンチマーク結果を酷評しようとした人たちがSunの研究所にいた。その人たちは、『IBMがしたことはベンチマーキングではなくて、ベンチマーケティングだ』と考えていた。だが実際のところ、(新Power5サーバは)優れたベンチマーク結果を出している」と、Sunの最高競争責任者(CCO:Chief Competitive Officer)のLarry Singerは述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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