リアルコム、「人」中心のナレッジマネジメントを実現するWebアプリ新版

 リアルコム(谷本 肇社長)は9月8日、「人」中心のナレッジマネジメントを実現するWebアプリケーション「REALCOM KnowledgeMarket EnterpriseSuite V3.0」を10月4日から販売開始すると発表した。価格は、ユーザー数1000人で1410万円から。

 「KnowledgeMarket」は、これまでの製品では困難だった組織横断の情報共有と情報の活用度を可視化し、「自己革新型組織」への変革をサポートするWebアプリケーション。

 主な特徴は、(1)利用者の目的に応じて柔軟に情報共有の場「コミュニティ」を構築可能、(2)その人自身の活動や専門性を表示する、「人」を中心とした情報共有、(3)情報を整理する「インデックス機能」、(4)承認機能・フィルタリング機能などの情報のライフサイクル管理、(5)利用者からの情報のフィードバック(有益度)の集約・分析、(6)情報へのアクセス(活用度)を集約・分析――など。

 谷本社長は、「当社の仕事は企業変革のお手伝い。そのプラットフォームとして、同ツールを利用する。簡単にいうと、ピラミッド型組織から逆ピラミッド型組織に変革することになる。企業では、いまや現場に基づいて的確に動くことが重要で、人の動きもスキル・能力で、仕事も肩書きではなく名前やスキルで進行している。そうした正しい情報を的確なタイミングで提供していくツールが『KnowledgeMarket』だ」と説明した。

 実際のデモでは、個人の情報ページにおいて、(1)プロフィール、(2)投稿一覧、(3)フィードバック一覧、(4)参加プロジェクト一覧――などをタブによって切り替え表示した。藤岡正純プリンシパルエンジニアは、「他社製品は情報が溜まりすぎて消化不良に陥っている。そのため、情報を減らす工夫を盛り込んだ。さらに、ドキュメントだけでなく、人の情報を扱うこと、自由にコミュニティの場を作れることが特徴」と、その違いを強調した。

 前バージョンからの改良点としては、1万人規模でも落ちないパフォーマンスを追及。また、Unicode対応による10以上の言語混在表示が可能で、「企業で働く外国人や日本企業の海外進出が増えていることに対応した。ファイザーのような日本に進出する外資系企業からもニーズがある」(藤岡氏)という。このほか、IBMの「WebSphere Prtal Server V5」ファミリーのポートレット機能への対応や「文書ライフサイクル機能」を新たに搭載した。

 さらに、同社の強みは、パッケージ販売だけでなく、平行してコンサルティングも手掛ける点。「ツールだけでなく、コンサルティングもバランスよく提供する。具体的には、目標の明確化を支援し、実際に同ツールを使いながらコンサルテーションを行っていく。期間は3年から5年。グローバルスタンダードの成功ステップに独自ノウハウを織り交ぜてコンサルティングを行い、カットオーバー後も、エンドユーザーの啓蒙や運用の改善まで面倒をみるため、導入しても使えないシステムだった、という事態にはならない」と、サービスに自信を見せた。

 これまでの導入実績は、ファイザー、NEC、東京三菱銀行など約50社。投資面では、ジャストシステム、NTTソフトからの資本参加を受けているほか、技術、製品面でも協業を行っている。

 同社では、新製品の販売において、1000人から2000人の企業規模をターゲットに、今後1年でライセンス20社、売り上げでは、サービスも含め10億円を目指す。業種では、建設、製薬、設計関連、金融を想定している。

リアルコム
「REALCOM KnowledgeMarket」

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