Microsoftは4月、Longhornの発売時期を2006年上半期に延期すると述べた。 同ソフトのテストバージョンも来年以降にリリースが延期されている。
Directions on MicrosoftのアナリストMatt Rosoffは、最終リリースの時期について「2006年中だと予測している。ただし、さらに延期されることも考えられる」と述べる。
エンターテイメントセンター
差し当たって、Microsoftは2001年10月に発売開始したWindows XPの売上を拡大させるべく、コンシューマ向けの製品やサービスの準備を進めている。
同社は、PCを「エンターテイメント用ハブ」として機能させることに力を入れている。Apple Computerは「デジタルハブ」戦略で売上を拡大し、WindowsベースのPCを販売するメーカー各社もプラズマテレビからポータブルメディアデバイスに至るまで、さまざまな製品を販売している。Hewlett-Packard(HP)も間もなく、HPブランドのiPodを公開する見通しだ。
Microsoftも間もなく、デジタル音楽ダウンロードサービスのMSN Musicストアと、ジュークボックスソフトの新バージョンWindows Media Player 10を発表する予定だ。
同社はまた、Windows XP Media Centerの新バージョンも準備中だ。エンターテイメント指向のPC向けにカスタマイズされたこのOSを利用すると、ユーザーはリモコン操作でビデオや写真を鑑賞することができる。同社は今年初め、「Symphony」というコード名を持つ同OSのテストを開始した。PC業界のある情報筋によると、同社はMedia Centerの新バージョンを10月までにPCに搭載させるべく、完成した同ソフトをコンピュータメーカー各社に既に配布しているという。Microsoftはこの件に関するコメントを控えている。
情報筋によると、MicrosoftはMedia Centerを普及させるため、ユーザーインタフェースを改善したほか、PCメーカー向けの販売価格を下げたり、テレビチューナーを搭載しないマシンにインストールすることをメーカーに許可したりすることも検討しているという。Media CenterベースのPCはこれまで、どれもテレビチューナーを搭載し、TiVoのような録画機能を売りにしてきた。テレビ番組録画機能を搭載するか否かを選択できるようになれば、メーカー各社は800ドル以下のMedia Center搭載マシンを販売できるようになるため、より多くの需要を喚起できると考えられる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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