矢野経済研究所は8月20日、ICカード市場及び関連市場に関する調査結果を発表した。この調査は2004年5月から同年の7月にかけて実施されたもので、ICカード、ICチップ、リーダ/ライタ、システムインテグレータの各ベンダーに加え、金融分野や行政分野など総計で42の企業・団体が対象となっている。
調査の結果、ICカードの国内市場規模は2003年度(2003年4月〜2004年3月)の発行実績が5118万枚で、前年度比にすると46.9%増であることが判明した。2004年度は6870万枚(前年度比34.2%増)が見込まれており、今後は2005年度で9130万枚、2010年度には3億4000万枚まで膨れ上がると同社は予想している。
需要分野別の動向としては、クレジットやキャッシュカードなどの金融分野が2004年度以降も著しく成長すると予想。また、2006年から2007年にかけては、交通・運輸分野(鉄道・バス・ETCカード)、行政分野(住民基本台帳カード・運転免許証・パスポートなど)、入退室管理分野(企業や大学のIDカード)、通信分野(SIMカード)といった各方面も本格的に立ち上がると見ている。
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