日本ヒューレット・パッカード(日本HP、樋口泰行社長)は8月4日、ワークステーションを活用したビジュアライゼーション・ソリューションを強化したHP-UXベースの新製品と、Windows、Linux環境に対応したソリューション提供を開始すると発表した。HP-UX、Windows、Linuxの3つのOSに対応したソリューション提供によって、ビジュアライゼーション分野での新規市場開拓を目指す。
ビジュアライゼーション市場は、複数のチームに分かれて開発を行うことが多い自動車、製造業および、製品の映像化を行う自動車や航空などの分野が対象。
これまでビジュアライゼーションは、データが複雑かつ膨大なことから高い映像化技術が必要で、高価で導入が容易でない専用機が多く使われてきた。同社は、汎用のワークステーションを活用したソリューションを提供することで導入コストを抑え、ビジュアライゼーション市場の拡大を目指す。また、HP-UXだけではなく、Windows、Linuxベースのクラスタリング・ソリューションの提供によって、ユーザーの選択肢を広げ、小規模から大規模まで幅広いビジュアライゼーションへの対応が可能となった。
HP-UXベースの新製品は、大規模ビジュアライゼーション・システム「HP Visualization Center sv7」で、9月上旬から販売を開始する。HP-UXベースのビジュアライゼーション・クラスタ製品で、従来製品と比較し、理論値で描画速度、イメージクオリティがそれぞれ最大約8倍に向上している。
主な特徴は、(1)レンダリングノードには同社「Personal Workstation製品」を採用、アップグレードが容易かつ低コストで可能、(2)描画速度およびイメージクオリティを柔軟に調整可能、(3)HP-UX上で利用可能なアプリケーションをカスタマイズすることなく利用可能――など。価格は最小構成で2289万円から。
さらに、従来の日商エレクトロニクス(辻 孝夫社長)とのビジュアライゼーション分野におけるパートナーシップを強化する。日商エレクトロニクスでは、高い画像処理性能とイメージ品質を実現するORAD社の技術を、Windows/LinuxベースのHP Workstationに組み合わせたビジュアライゼーション・ソリューション「ORAD DVGシステム」として提供する。日本HPと日商エレクトロニクスは、「HP Visualization Center sv7」の販売活動でも共同で実施する。
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