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Javaのオープンソース化で苦悩するサン--レッシグらの助言も

2004/07/05 18:50
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 サンフランシスコ発--Sun Microsystemsは、Javaのオープンソース化をさらに推し進めた場合のリスクと利益を比較検討しながら、同ソフトウェアにオープンソースの哲学を適用しようと悪戦苦闘している。しかし専門家のなかには、その中間的な立場(リスク無しのオープンソース化)が可能だという者もいる。

 Linuxオペレーティングシステム(OS)に代表されるオープンソースソフトは、迅速な技術革新や幅広い地域/分野への導入、活発な開発者コミュニティ実現などの可能性を秘めている。しかし、Javaの生みの親で同ソフトを管理しているSunは、Javaをオープンソース化することにより、同ソフトにとって最も重要な互換性が損なわれるのではないか、との懸念を表明している。

 先週サンフランシスコで開催されたJava開発者向けカンファレンス「2004 JavaOne Conference」で7月1日に行われた討論会には、Sunおよび関連企業がこの問題にどのように取り組んでいるかを聞こうと、数千人が集まった。議論の中心は、Javaの本格的なオープンソース化が行なわれるのか否かいう点だった。Javaのオープンソース化が実現すれば、Sunの提携企業もライバル企業もそれぞれの目的に応じて同プログラムを自由に変更できるようになる。逆にそれが実現しなければ、オープンソースプログラマーたちはJavaの競合製品であるMicrosoftの.Netを採用してしまうかもしれない。

 Java関連で、Sunの最も強力な提携企業の1社であるIBMは今年2月、Sunに対しJavaのオープンソース化を求める公開書簡を送付し、それまでくすぶっていた同ソフトのオープンソース化問題を再燃させた。SunのCEO、Scott McNealyも29日に反撃に出て、IBMはJavaのことを嫉妬していると非難し、IBMこそ自社の知的財産をオープンソースソフトとしてリリースすべきだと述べた。

 Sunは、JavaにUnixやLinuxと同じ轍を踏ませたくないと考えている。両ソフトは管理が甘かったため様々な亜種が誕生し、結果的に両者の互換性は失われてしまった。

 SunのバイスプレジデントでJavaの主要な開発者であるJames Goslingは、JavaOneで行なわれた議論の中で、「私はUnix戦争を生き延びた」と述べ、さらに「私はLinuxの細部に至るまで全てを愛しているが、Linuxは再び同じ問題に直面している。これまでに数多くのLinuxディストリービューションが開発され、互いに大変似てはいるものの、それぞれ異なっており苛立ちを覚える」と語った。

 しかし議論の参加者からは、SunがJavaを損なうことなくオープンソース化を進める道を見出だすことは可能だという声が聞かれた。スタンフォード大学の法律学の教授で電子フロンティア財団(EFF)の役員を務めるLarry Lessigは、Javaをオープンソースライセンスの下で公開する一方で、同ソフトの互換性を確保するために他の手段を講じることはできる、と指摘した。

 Lessigは、SunにJavaの互換性を維持するために既存のオープンソースライセンスに手を加えたり、修正しないよう求めた。「法には、オープンソース/フリーソフトウェアライセンスとは別に、それらのライセンスの内容を損なうことなく互換性を実現するための手段が用意されている」(Lessig)

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