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米調査--データベースサーバソフトの売上回復、Linuxがけん引

2004/05/27 11:44
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 ソフトウェア市場全体の状況を表すバロメーターだと考えられているデータベースサーバ市場が、Linuxの好調な売上の影響などもあり、昨年はわずかながら成長を見せた。

 米国時間26日に調査会社Gartnerが公表した調査結果によると、リレーショナルデータベースソフトの売上は、2002年が6%減だったのに対し、2003年は全体で5%増の71億ドルとなったという。

 この調査報告をまとめたGartnerアナリストのColleen Grahamは、2003年は、新規ライセンスの売上も増加したが、増加全体の「かなりの部分」はドル安による為替差益だったことを明らかにしている。同調査会社では、ベンダー各社から報告されたデータベースの売上と独自の試算に基づいて、今回の調査結果をまとめた。

 データベースメーカーのトップ3は、それぞれの順位を維持した。IBMは、iSeriesミッドレンジサーバやzSeriesメインフレームに対応するDB2データベースの売上が貢献し、36%をやや下回るシェアでトップの座を守った。一方Oracleは32.6%へとややシェアを落とし、またMicrosoftは1ポイント増やして18.7%とした。

 為替差益分を差し引いても、2003年はソフトウェアメーカー各社にとって好調な年だった。データベースソフトウェアの売上好調は、大企業が'立ち上げる新規プロジェクトの増加を意味することが多い。「データベースはインフラソフトウェアで、住宅地や商店街をつくる前に整備しておく道路に例えられる」(Graham)

 ソフトウェア市場全体にとっての朗報は、多くの大企業が1990年代後半から2001年にかけてのインターネットのブームの時代に購入したデータベースソフトウェアの大半を償却してしまい、新たな購入を検討している点だ。2002年の売上は、企業がIT関連予算を削減したり、プロジェクトをキャンセルしたことで減少していた。

 「今は各社が新規に購入できる状況にある。ただし、担当者は大失敗の経験からかなり懐疑的になっている。製品の購入は増えるが、過去ほど大量に買ったりはしないし、買い換えの速度もそれほど速くはならないだろう」(Graham)

 Gartnerの調査によると、データベースの購入を検討している企業の多くは、Linuxで稼働するシステムを最優先に考えているという。Linux対応のデータベースソフトウェアの売上は2003年にほぼ倍増し、3億ドル近くに達している、とGartnerはいう。これは売上全体から見れば取るに足らない数字だが、企業が新しいエンタープライズシステム用として真剣にLinuxを検討していることを示すものだ、とGrahamでは説明している。

 この調査によると、Linux向け製品の拡大に伴い、Unix向けのデータベースソフトがシェアを落としたという。Unixシステム上で動くデータベースの売上は全体で6%減少したが、この背景にはLinuxを主とした他のOSへ切り替える顧客が増えているとの事情がある、とGrahamは説明した。Unixは長年に渡り、ハイエンド・データベース向けのOSとして最適な選択肢と見なされていた。

 Gartnerによると、IBMはデータベース市場で35.7%というシェアを維持したが、そのほとんどは中小企業向けの販売によるものだったという。

 IBMにとって悩ましいのは、同社が2001年に獲得したInformixデータベースソフトウェアの業績だ。昨年同データベースの売上は16%減少しており、これは、IBMがInformixユーザーをDB2データベースに移行させるのに失敗したからだとGartnerはコメントする。Gartnerは、Informixの売上が落ちることは予想していたが、それでも既存のInformixユーザーはIBMから離れないと見ていた。ところが実際には、一部のInformixユーザーがライバルメーカーに流れてしまっている。あるIBM関係者は、Informixのインストールベースが前年ほど「強くない」ことを認めている。

 これを受けてIBMは、iSeriesサーバを購入する中小企業に対してデータベースを販売することに重点的に取り組んだ。「大企業市場は飽和状態にあるので、方向性は間違っていない」と、Grahamは述べた。商談にメインフレームがからむ場合、顧客はすでに所有している既存システムをアップグレードする傾向が強いという。「しかし、顧客はアップグレードをしても、新しいライセンスはほとんど購入しない」(Graham)

OracleはLinuxブームに便乗

 Unixプレイヤーとして市場を支配してきたOracleは、現在オープンソースのOS販売で勢いに乗るLinuxに重点的に取り組もうとしている。「Unix市場は、衰退傾向にある。これに対し、Linuxは急成長を遂げている」と、OracleのテクノロジーマーケティングバイスプレジデントBob Shimpは述べる。

 IBMは、Linuxデータベース市場で、2002年に6700万ドルの売上を達成し、市場をリードした。一方、この当時のOracleの売上は4500万ドルだった。しかし、2003年にはこの立場が逆転した。Oracleは2億700万ドルの売上を達成し、市場の約70%を支配するまでになった。2003年のIBMの売上は8500万ドルだった。

 GrahamはOracleのLinux販売の伸びについて、Unixインストールベースを利用する既存顧客をライバルメーカーに奪われる前に、Linuxに移行させる戦略に出たことが成功の一因だと述べた。「Oracleが得意とするUnix市場は衰退傾向にあるため、同社は既存顧客に対しLinuxへの移行を勧めている」(Graham)

 OracleのShimpは、同社のLinux市場での販売実績について、既存のUnixユーザーを取り込んだものが多いと述べる。「WindowsからLinuxへ移行するケースもある。また、新規に購入する顧客の場合はLinuxを選ぶ傾向が強くなっている」(Shimp)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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