元アスキー社長の西氏が登場--Opteron 1周年記念レセプション

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年04月23日 11時41分

 日本AMDは22日、Opteronプロセッサ発表1周年を迎え、記念レセプションを開催した。同社は同日、マイクロソフトと共同でセミナーを開催しており、同プロセッサをサポートするマイクロソフトの方向性がさらに強まったようにも見える。なお、両社は2月に、今年後半にも正式出荷する予定のMicrosoft Windows Server 2003 for 64-bit Extended Systemsのベータ版をOpteronに添付すると発表している。

ビジュアルテクノロジー取締役技術本部長 西和彦氏
 AMDがOpteronを発表して以来、日本IBM、サン・マイクロシステムズ、日本ヒューレット・パッカードなど大手サーバベンダーが同チップ搭載のサーバを発表し、Opteronへのサポートはハードウェア面から広がっていた。レセプションの冒頭挨拶にて日本AMD取締役 吉沢俊介氏は、「この1年でOpteron対応のハードウェアはそろった。次はソフトウェアがそろってくるだろう」と述べた。

 会場では、元アスキー社長で現在は週の約半分をビジュアルテクノロジー取締役技術本部長として務めている西和彦氏も挨拶に立った。ビジュアルテクノロジーは過去に「Alphaチップを世界で一番多く売った企業」(西氏)とのことだが、Alphaの開発が中止されたため、「吉野家で牛丼を食べながら、“吉野家のように早くて安くてうまい64ビットプロセッサはないものか”と考え、Alphaを購入してくれた顧客にこれからはOpteronを販売しようという結論に達した」という。

 西氏は、Opteronが盛大な1周年を迎えたことに祝辞を述べたうえで、この1年の最大の事件は「何といってもインテルがOpteronの真似をすると発表したことだろう」という。そのことについて西氏は「それでもインテルがAMD製チップの速度を越えることは無理。そのうちインテルがAMDに対してライセンスさせてくれということもありえるだろう」と、大胆な意見も述べた。

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