マイクロソフト、Longhornベータ版の年内出荷断念か - (page 2)

Mike Ricciuti (CNET News.com)2004年04月02日 15時26分

 Allchinによると、同社は5月4日から7日までシアトルで開催されるWinHEC(Windows Hardware Engineering Conference)で、新しいLonghornの開発者向けプレビュー版を配付するという。Microsoftは、昨年秋のProfessional Developers Conferenceで、初めて同ソフトウェアの開発者向けプレビュー版をリリースしていた。

 Allchinによると、WinHECでは新しいコードと新しい機能の両方について新たなものをリリースするという。「PDC(Professional Developers Conference)でリリースしたプレビュー版は、あまり性能が良いものではなかった。我々は、どの開発者の手にもLonghornのプレビュー版を行き渡らせ、彼らが必ずLonghorn向けにソフトウェアを開発するようにさせたい。しかし、PDCでリリースしたものではそれが出来なかった。そのため、これこそが本当の次の目標だ。我々がその状態に達するまでには、途中にまだ多数のマイルストーンがある」(Allchin)

 Microsoftは、Longhornの最終版公開の時期については明らかにしていないが、アナリストの現時点での予測では、2006年もしくはそれ以降になる可能性が高い。Allchinは、Longhornが完成する日、またはMicrosoft用語で言うRTM(release to manufacturing)段階に達する日を今後も明確にはしないだろう。

 「LonghornがいつRTMの段階になるかを予言するつもりは全くない。分かっているのは、我々がPDCでリリースしたプレビュー版に対して多くのフィードバックを得ているということだけだ。こうしたフィードバックを踏まえて考えると、まだまだ先は長いというのが私の意見だ」(Allchin)

 今週初めにサンディエゴで開催されたGartner Symposium/ITxpoでのインタビューで、Microsoft会長のBill Gatesは、2006年リリースというタイムフレームが確かなものであることを示唆し、Longhornのリリースに関しては、開発者が「基礎を完璧なもの」にできるよう、特定のスケジュールには固執しないと付け加えた。

 「Longhornが2006年にはリリースされるとの憶測が出回っているが、おそらく妥当な線だろう」とGatesは述べたが、「しかし、日程を優先してリリースしたりはしない」と付け加えた。

 同社では、LonghornがWindows 95のリリース以来、もっとも大きく進歩したWindowsになると呼んでいる。このOSでは、Avalonとして知られる新しいグラフィック/プレゼンテーション・エンジン、Indigoと呼ばれる新しいコミュニケーションアーキテクチャ、そしてWinFSとして知られる新しいファイル検索システムの、3つの主要なアップグレードが盛り込まれる。

 しかしAllchinは、この製品の提供時期を早めるために、当初計画されていた機能の一部が削られる予定であることも明らかにした。これらの機能は、あまり重要なものではなく、おそらくBlackcombというコード名の将来版のWindowsに組み込まれることになるという。Microsoftは、Blackcombの設計目標についてはほとんど明らかにしていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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