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テープかディスクか、それが問題だ--ストレージ・テクノロジーのILM戦略

2004/02/12 18:53
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 ストレージ業界で各社が打ち出すILM(情報ライフサイクルマネジメント)戦略。情報やデータは増加する一方だが、その参照頻度や価値は時間とともに変化するため、情報価値の変化に応じたデータの管理方法を行うことで、管理の簡素化とコスト削減に結びつけようという考えだ。EMCなどのストレージベンダーがこの戦略に基づいた製品を発表しているが、競合ベンダーに先駆けてこのコンセプトを打ち出していたのはStorageTekであった。同社日本法人である日本ストレージ・テクノロジーは12日、ILM戦略を強化する新製品として、シリアルATAベースのディスクサブシステムB220/B280を発表した。

日本ストレージ・テクノロジーマーケティング本部シニアスペシャリスト、藤田剛氏

 日本ストレージ・テクノロジー マーケティング本部シニアスペシャリストの藤田剛氏は、「デジタルデータの約80%はオリジナルデータではなく、ビジネスの継続性を保つために複製されたものであり、またディスクに保存されたデータの90%は90日以上たつとほとんどアクセスされない」と指摘する。過去のストレージ市場においては、レプリケーションにはハイパフォーマンスディスクを使い、バックアップにはハイパフォーマンステープを、アーカイブにはアーカイブ用テープを使うことが主であった。だが、「レプリケーションとバックアップに、コスト効率のよいATAディスクを利用するケースが増えている。2006年にはレプリケーション、バックアップ用データの半分以上はATAディスクに保存されることになるだろう」と藤田氏は述べ、今回同社が発表したATAベースのディスクサブシステムはこのような市場背景を見込んだものだと説明する。

 現在ストレージ・テクノロジーが提供するオンラインディスクは2種類。ファイバチャネルベースのDシリーズと、ATAベースのBシリーズだ。藤田氏は、「Dシリーズはアクセスを重視したもので、オリジナルデータを保存するためのもの。Bシリーズは容量やコストを重視しており、複製データを保存するためのものだ」と、両シリーズの位置づけについて説明した。「格納するデータの種類によってディスクを使い分けることで、よりよいILMが実現できる」(藤田氏)

 同社マーケティング本部マーケティング本部長の吉川知男氏は、1Gバイトあたりのストレージの価格をエンタープライズディスクと安価なテープライブラリとで比較した場合、「2002年の価格差は85倍だったが、2007年には112倍にまで価格差が開くと見ている。今後もテープライブラリをうまく活用して情報を管理すべきだろう」と語る。EMCが打ち出すILMは、ディスクにすべてのデータを保存するというものだが、「(ストレージ・テクノロジーは)テープも含めたソリューションを出しているのが他社と違うところだ。保存媒体そのものの価格のみならず、ディスクは使用されていない時にも電力を使っているため、参照されないものはテープライブラリに保存したほうが省電力で済む。わが社ではデータの階層管理ソフトも用意しているため、データを参照することも容易だ」とアピールする。

 なお、StorageTekの2002年のワールドワイドのマーケットシェアは、テープライブラリの売上高では25%と業界トップだが、ディスクアレイのシェアはわずか1%で、EMC(20%)やHewlett-Packard(19%)に比べるとわずかなものだ。今後、同社が主張するようにテープライブラリでデータを保存するILMが進むのか、それともディスクが主流となるのか、その方向性によって同社の売上も大きく左右されそうだ。

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