インターナショナルシステムリサーチ(ラウル・メンデス社長)は2月4日、PDAを利用したモバイルIP電話システム「PPPhone(ピー・ピー・フォン)」を開発し、これを機にIP電話ソリューション分野に参入することを発表した。今後、IP電話/ISP事業者とともに同システムを提供していく予定。
「PPPhone」は、PDAとPCのクライアントで動作するソフトフォンおよびSIPをプロトコルに採用したサーバで構成されるサーバ・クライアント型モバイルIP電話システム。SIPとの親和性が高く、標準的なSTUNおよびUPnPに対応するとともに、多くの企業IPネットワークにおけるNAT方式に対応し、拠点間・拠点外を問わないシームレスなIP電話環境を実現する。
具体的には、ノートPCやPDAなどのモバイル端末に、IP電話事業者のIPセントレックスやVPNといったネットワークソリューションを組み合わせることで、外出先から内線および外線へ発信・着信可能なIP電話として、さまざまなシーンで活用することが可能となる。
また、無線LANスポットだけでなくPHS回線を利用することで、従来に比べ広範囲でモバイルIP電話の利用が可能となるため、社内では無線LANを、社外ではPHS回線を利用するといった使い分けもできる。
とくに、「@FreeD」定額PHSカードを装着したPDAでは、電源OFFのPDAに対する「Wake On Ring」(PHSなどの通信カードへの着信によって、電源OFFの状態のPDAを自動起動する業界初の技術)を利用した「着信」機能によって、携帯電話と同等の使い勝手と数十時間の待受時間を実現する。
さらに、IP電話/ISP事業者と同社が開発したSIPサーバを接続することで、一般固定電話や携帯電話など公衆網および海外への発信を実現するほか、IP-VPNやイーサネットVPNといった仮想プライベートネットワーク網と接続し、外出先から企業の内線電話に直接通話を行うことができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手