さすらいのハッカー:「司法取引に応じる」

 New York Times社のコンピュータネットワークに不法侵入した罪で起訴された「さすらいのハッカー」、Adrian Lamoは8日(米国時間)に出廷し、司法取引に応じる。

 Lamoは、 The New York Timesのネットワークへの不正侵入と加入者のみ利用可能なニュースアーカイビングサービスで大量の検索を行った容疑で、2件の重罪に問われているが、2003年9月にFBIに自首し、現在保釈中の身である。

 Lamoは5日に行われた電話インタビューの中で、司法取引には6カ月間の自宅軟禁の罰が盛り込まれる可能性があると述べた。連邦のガイドラインのもとでは、判事には被告に対してどんな宣告を下すかについて大きな裁量が認められており、司法取引に同意しても特定の措置が取られるというわけではない。

 「(司法取引を受け入れなければ)自分の家庭が完全に崩壊してしまう」とLamoは述べ、さらに「私は常々、自分の行った全ての行為の結果を引き受ける用意があると述べてきた」と付け加えた。

 裁判所が任命したLamoの国選弁護人であるSean Heckerは、司法取引のための法廷審問が8日に行われることを認めたが、合意案の詳細は明らかにしなかった。Heckerによると、審問は米国東部標準時間の午前11時30分からニューヨーク連邦地裁判事のNaomi Buchwaldによって行われる予定という。

 Lamoは根無し草のようなライフスタイルで知られている。裁判所からカリフォルニア州サクラメントにある実家で両親と同居するよう命じられるまで、住所不定の暮らしを続け、グレイハウンドバスで米国中を放浪、友人宅に居候するなどし、時には空家や廃屋で暮らすこともあった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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