富士通シーメンスからもOpteron搭載ワークステーションが登場

 Fujitsu Siemens Computersは16日(現地時間)、米Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronプロセッサを搭載したワークステーションを発表した。

 欧州を拠点とする同社では、AMDの64ビットのOpteronプロセッサを2基搭載可能なワークステーションCelsius V810を発表。ワークステーションとは、一般的には高性能なデスクトップPCのことで、コンピュータを使ったデザイン業務(CAD)などを想定して設計されている。

 欧州向けに出荷された本製品は、Opteronを搭載した最初のPCの1つとなる。今回のFujitsu Siemensならびに、eServer 325とワークステーションでの同プロセッサ採用を計画している米IBMは、Opteron発表の2002年4月に同チップ搭載の製品を提供すると誓約していた。それ以来Opteronは、米Sun Microsystemなど他のハードウェアメーカーの支持を集め続けてきている。なお、Sunは先月11月に、Opteronサーバを2004年にも提供する計画だと発表している。

 Fujitsu Siemensは、Celsius V810のターゲットとして、CAD業務に携わるユーザーを想定している。同社によれば、64ビットソフトウェアの使用も可能なことから、Opteronの採用を決めたという。

 Opteronは、米IntelやAMDから提供されるすべてのPC向けプロセッサの基本アーキテクチャであるx86をベースとしている。AMDでは、さらにこのアーキテクチャに対して64ビット機能を付与している。64ビット化により、より多くのメモリが使用可能になることなどから、コンピュータの処理能力向上が実現できる。64ビットプロセッサは、巨大なデータベースが動作するサーバなどの用途で特に威力を発揮する。Opteronでは、64ビット化されてもなお32ビットアプリケーションやOSをサポートしており、既存のOSやアプリケーションのほとんどを動作させることができる。しかも、それらをパフォーマンスの低下なしに動作させることが可能だと、AMDでは説明する。

 「顧客の多くは、32ビットコンピューティング環境のなかにいる。AMDのOpteronプロセッサを搭載した新製品のCelsius V810ワークステーションにより、顧客のコンピューティング環境の将来性をアップさせることができる」と、Fujitsu Siemensのボリュームプロダクツ部門のエグゼクティブバイスプレジデントのPeter Esserは話す。

 同社のWebサイト内にあるCelsius V810の技術資料によれば、同製品ではMicrosoft WindowsまたはRed HatかSuSEのLinuxが動作可能だという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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