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HPとBEAが提携強化、「ウェブアプリケーション市場におけるデファクトリーダーをねらう」

2003/12/10 16:23
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 日本ヒューレット・パッカード(HP)と日本BEAシステムズは10日、これまでのグローバルアライアンスをさらに強化し、ウェブアプリケーションを中核としたオープンなITインフラを推進していくと発表した。「日本国内では特にメインフレーム時代からの複雑な業務システムが多く残っているが、これを抜本的に改善し、ITコストの削減と経営のスピードをあげることに貢献する。そしてウェブアプリケーション市場におけるデファクトリーダーとなるのがわれわれのねらいだ」と、日本BEAシステムズ代表取締役社長のロバート・S・スチーブンソン氏は述べた。

 これまでにもHPとBEAは、2000年より営業・マーケティング面で協力するとともに、案件レベルでの協業を行っていたが、昨年には両社製品の最適化や双方での戦略的な投資を行うといった、グローバルなアライアンスプログラムの第1弾を発表していた。その後今年4月には日本HP市ヶ谷事業所内にHP-BEAコンピテンスセンターを設けるなど、国内でも積極的に協業を進めていた。

 今回のアライアンス強化の具体的な内容として、日本BEAがHP-UX対応のItanium版WebLogic Server 8.1Jを同日販売開始すること、日本HPがHP-UX、Windows、Linuxの3つのOSに対応したWebLogic Serverを2004年1月より販売開始すること、WebLogic ServerをバンドルしたItanium2搭載のHP Advantageシリーズを2004年1月15日より販売開始することが含まれる。日本BEAチーフテクニカルストラテジストの伊藤敬氏によると、WebLogic ServerはIA64対応のウェブアプリケーションサーバ製品としては現在唯一のものだという。

左から、日本HP執行役員 河原正也氏、同代表取締役社長 樋口泰行氏、日本BEAシステムズ代表取締役社長 ロバート・スチーブンソン氏、同チーフテクニカルストラテジスト 伊藤敬氏

 さらに両社は、Java/J2EEの市場啓蒙とエンジニアの育成活動を進めるとともに、コンサルティングやインテグレーションサービスに力を入れ、複雑な業務システムを合理化するサービス指向のソリューションを提供する。日本HPコンサルティング・インテグレーション総括本部本部長で執行役員の河原正也氏は、「2010年までにITはユーティリティ化し、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークといった個別のものではなく、これらすべてを統合したものが“サービス”として求められるようになる。このため、BEAのWebLogicを共通基盤として位置づけた上で、HPのコンサルティングを用意することでサービス指向のソリューションを提供していく」としている。

 日本HP代表取締役社長の樋口泰行氏も、「これまでメインフレーム時代からクライアント/サーバ時代に移り、それがウェブプラットフォーム時代へと移ってきたが、これで終わったわけではない。今後は次世代アーキテクチャとしてサービス指向のアーキテクチャが必要となり、垂直的に閉じたアーキテクチャから水平的なアーキテクチャへと移っていく。これは、変化に対する柔軟性がなく、無駄の多かった時代から、安定性、柔軟性、さらにはプロアクティブなアーキテクチャが実現する時代へと進化していることを意味する」と語った。同氏が言うところの柔軟なアーキテクチャ、これがHPの推進するアダプティブエンタープライズにつながるということだ。

 なお、HPではBEA製品とのインテグレーションのみならず、マイクロソフトの.NETプラットフォームにおける開発環境も重視している。HPでは、国内に150名のBEA/J2EEエンジニアを抱え、河原氏の率いるコンサルティング・インテグレーション統括本部にJ2EE専門の部隊を設置しているというが、同氏によると.NETに関してもほぼ同規模の人員を用意しているのだという。「今、多くの企業ではシステムが混在しているのが現状だ。HPとしては、Javaも.NETも両方サポートできるという体制を整えている」(河原氏)

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