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米連邦裁がSCOに対し、Linuxソフトにおける著作権侵害部分の具体的提示を求める

2003/12/08 20:21

 米IBMとSCO Groupが争っている裁判で5日(米国時間)、IBMが戦略的勝利を収めた。この日連邦裁判事はSCOに対し、同社が著作権を保有しているとするLinuxソフトを30日以内に提出し、IBMが著作権を侵害している部分を示すよう命じた。

 しかしSCOは裁判の中で、(IBMによる)新たな著作権侵害の申し立てを行うと述べた。

 連邦判事のDale A. Kimballは、ソルトレークシティで行われた審問でSCOに対し、同裁判でIBMが求めてきた2つの重要情報を提出するよう命じた。

 まず質問第12項で、IBMはSCOに対し、「ソースコードなど、Linuxに関して原告(SCO)が権利を有する全ての資料、および原告の権利の種類」を明らかにするよう求めた。またもう1つの質問第13項では、IBMがSCOの権利を侵害したとする論拠、およびSCOが第12項で述べられているソースコードを配布したことがなかったかについての詳細な説明を求めた。

 この裁判でIBMだけでなく、Oracle、Hewlett-Packard、SAP、Dellなど、Linuxを採用している他の大手コンピュータメーカーにも影響を与える判決が出たのは今回が初めて。

 IBMは今年8月、SCOに対して応訴し、4件の特許権侵害の主張と、Linuxの法的土台であるGPL(General Public License)違反でSCOを非難する自己弁護を行った。

 UnixコードがLinuxにコピーされたとSCOが最初に主張した今春、同社CEOのDarl McBrideはCNET News.comに対し、「然るべき時に、我々は喜んで我々が握っている証拠を法廷で提示する」と述べたが、同社は未だにそれを実行していない。

 一方IBMは、Kimball判事の判決を歓迎した。同社の広報担当、Trink Guarinoは「IBMは一貫して、SCOが同社の主張を裏付ける証拠を提示しなかったと述べてきた。裁判所が、市場の市場の恐れ、不安、疑念(FUD)をあてにすることなく、SCOに同社の主張を最終的に裏付ける証拠の提示を命令すると示唆したことに大変満足している」と述べた。

 IBMは質問第12項で、SCOが、具体的にLinuxのどの部分がUnixに関する同社の知的財産権を侵害していると考えているのかを何としても突き止めたいとしている。この点についてSCOは裁判では述べていないが、同社幹部はインタビューの中で、RCU(Read-Copy Update)、SMP(Symmetrical Multiprocessing)、NUMA(Non-Uniform Memory Access)、JFS(Journaled File System)など、具体的なUnixコードを挙げていた。

 そのソフトはIBMまたは同社が買収したSequentで開発された。SCOはIBMが同ソフトの著作権を保有している点については異論はないが、IBMとSequentがUnixのライセンスを取得した時の同意書は、IBMが同ソフトを公開することを禁じていると反論している。

 IBMは質問第13項で、SCOが保有するUnix関連の知的財産権を侵害しているLinuxソフトをSCOが配布しなかったかどうかを確認しようとしているが、これが明らかになればIBMの反撃に関連する証拠となる可能性もある。IBMは、仮にSCOがLinux製品を配布していたとすれば、それは同社がGPLの条件に同意したことを意味し、よってLinuxに含まれる特定のUnix技術の使用許諾を与えたことになる、と主張する。

SCO、訴えの内容を追加へ

 SCOは当初の訴えの内容に、新たに著作権侵害を加える予定だ。

 SCOの広報担当、Blake Stowellは、「(SCO側の弁護団が)訴えの一部として、著作権侵害を追加することを法廷に通知する決断を下した。近日中に新たな訴状を提出する」と述べた。弁護団は5日にその意志をKimball判事に伝えたという。

 SCOは、以前Unix関連の知的財産権の大半を保有し、のちにこれをSCOの前身に売却した米Novellとの、著作権の帰属をめぐる争いが解決するまで、著作権に関する主張の追加は法的に許されていなかった。SCOは今年6月にはじめて、著作権が自社に帰属することを証明する文書を発見した。

 しかしCarr & Ferrell法律事務所に勤務する知的財産権専門の弁護士、John Ferrellは、SCOはこれまで著作権に関して奇妙な行動を取ってきたと指摘する。

 「SCOは今年5月以来、IBMや他のLinuxコミュニティによる著作権侵害の証拠を握っていると主張していたが、説得力のある証拠は何一つ提供していない」とFerrellは述べた。また、証拠を示さなければ、Linuxを使用している企業に強制的にライセンスを取得させようとする同社の試みも説得力がなくなるとした上で、「損害賠償を請求するなら、侵害された証拠を示すのが筋ではないか」と指摘した。

 SCOとIBMは、相手から情報を引き出すため、それぞれいくつかの申し立てを行ってきた。IBMは3日、SCOが100万枚の紙に印刷されたソースコードを同社に送ってきたと非難する申し立てを行った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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