ソフォス、2003年11月の月間トップ10ウイルスを発表

 ソフォス(本社・横浜市、アラン・ブロデリック社長)は12月1日、2003年1月におけるコンピュータウイルスの報告数を集計した「月間トップ10ウイルス」を発表した。10月の「月間トップ10ウイルス」は以下の通り。

  • 1位「W32/Sober-A (Soberワーム)」(新規)32.6%
  • 2位「W32/Mimail-C(Mimail亜種) 」(新規)9.5%
  • 3位「W32/Mimail-F(Mimail亜種) 」(新規)9.5%
  • 4位「W32/Dumaru-A(Dumaruウイルス) 」(前月2位)8.0%
  • 5位「W32/Mimail-A(Mimailワーム)」(前月3位)5.1%
  • 6位「W32/Gibe-F(Gibe亜種)」(前月1位)4.5%
  • 7位「W32/Nachi-A(Nachiワーム)」(前月6位)2.6%
  • 8位「W32/Mimail-J (Mimail亜種)」(新規)2.4%
  • 9位「W32/Klez-H (Klez亜種)」(前月5位)2.2%
  • 10位「W32/Mimail-E (Mimail亜種)」(新規)1.5%

 11月は、5種の「Mimail」がトップ10入りを果たし、報告数全体の1/4以上を占める結果となったが、コンピュータユーザーにとって最も問題となったのは、バイリンガルの「Soberワーム」。

 「Sober-A」は、多くの件名とメッセージを利用して本来の姿を偽り、それと見極めることを困難にしている。また、ドイツ人ユーザーのコンピュータだと判断した場合、「Sober-A」はドイツ語でメールを表示する。

 「Mimailワーム」は、ペイパルユーザーのクレジットカードの情報を盗もうとするなど、異なる手口を多用する。現在、ウイルス作成者やハッカーは、お金に絡む機密情報を盗み出そうとする傾向が見られる。

 なお、ソフォスでは11月に724の新規ウイルスを検知・駆除対応し、現在、検知・駆除対応を済ませているウイルスは8万6081件となっている。

 また、同社では11月中に報告を受けたウイルス偽情報も発表した。ワースト5は以下の通り。

  • 1位「Hotmail hoax」31.3%
  • 2位「Meninas da Playboy」12.7%
  • 3位「Bonsai Kitten」6.2%
  • 4位「Budweiser frogs screensaver」4.7%
  • 5位「JDBGMGR」4.0%

 11月は、「Hotmail Hoax」の新バージョンが登場し、1位にランクインした。この新しいバージョンは、メールを知人に転送したユーザーに追加のメール保存容量を提供するとうたい、ユーザーの心理にうまく付け込んでいる。

ソフォス

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