日立の米子会社Hitachi Data Systems(HDS)は、スイッチメーカの米McDataと協力し、中小企業向けに低価格のネットワーク接続型データストレージを提供する。
HDSは19日(米国時間)、ストレージパッケージに新しいインターフェイス標準規格iSCSIを採用すると述べた。同社は、ハードディスクドライブを基本とするストレージデバイスを製造している。
HDSによれば、このHitachi TrueNorth iSCSI SAN Solutionでは、Fibre Channelのインターフェイスを使う場合よりも、低コストでSAN(Strage Area Network)を構築できるという。SANとは、データストレージ装置の使用を効率よく、管理を簡単にできるように設計されたネットワークを指す。
「我々のiSCSIを使った新しいソリューションは、Fibre Channelのコストが高すぎてSAN製品を導入できなかった顧客への代替案を提供するものである」と、HDSのglobal marketing and business development部門のバイスプレジデント、Scott Genereuxは声明の中で述べている。
同製品には、HDSのストレージシステムThunder 9570V、McDataのSAN対応ネットワーク接続スイッチEclipse 1620、そしてサービスが含まれる。HDSによれば、発売開始は19日。価格は、構成によるが、およそ6万ドルからとなる。
iSCSIは、インターネットプロトコル(IP)ベースのデータ伝送標準。今年はじめに標準として認可されたこのインターフェイスは、一般的なイーサネットネットワーク経由で保存されたデータを、コンピュータで共有・管理しやすくするためのもので、Fibre Channelを使用する特殊なネットワークでコンピュータやストレージを接続する場合の代替となる。
調査会社、米Enterprise Storage Groupのアナリスト、Nancy Marrone-Hurleyの話では、現在はごく一部の中小企業しかSANを導入しておらず、小さな組織ほどFibre Channelのネットワークを管理するための人的資源が不足しているという。
iSCSIを使用すれば、中小企業の現在のネットワーク管理者がストレージネットワークも管理できるようになると、Marrone-Hurleyは説明した。
「iSCSIはまさにその(中小企業向け)市場をターゲットにしており、(大企業の)ワークグループやリモートオフィスも然りである」(Marrone-Hurley)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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