米HP、新型コピー機を発表

ネバダ州ラスベガス発--米Hewlett-Packard(HP)は米国時間18日、コピー機市場への更なる侵攻を狙った攻撃を正式に開始。新しいハイエンド向けマシンを発表し、またオフィス製品販売のIkon Office Solutionと提携することも明らかにした。

 HPは、この戦いに向けて、これまで準備を進めてきていた。自社には全てのコマが揃っていないことに気付いた同社は、今年コニカと契約を結び、プリンタエンジンの供給を受けることになり、また企業顧客へのコピー機販売にもっと適した新たな販売チャネルを探し始めていた。

 この市場は、HPがプリンタ関連事業で2桁成長を続けるために必要不可欠だと考えられている。また同社には、印刷関連経費をさらに削減したいと考えている顧客からの注目も集まりつつある。

 HPによると、同社はハイエンド(のコピー/プリンタ)複合機の市場で、現在およそ1.5%のシェアを握っているが、今後3年間でこれを10%まで持っていくことを狙っているという。

 同社の試算では、企業は印刷およびコピーにかかる経費として、従業員1人あたり年間800ドルを使っており、また多くの場合このコストを30%削減できるチャンスがあるという。

 HPのプリンティング/イメージング部門責任者であるVyomesh Joshiは同18日の記者会見に先立ち、「コンテンツやビジネスプロセスのデジタル化が進めば、企業がネットワークの力を利用して生産性を向上し、イメージングおよびプリンティング環境全体で一般管理費を削減する大きなチャンスが生まれる。印刷関連分野における遺産とネットワーク管理の専門知識を持つHPには、これらの新しい機会の活用で企業を支援できるユニークな立場にある」との声明を出している。

 具体的には、製品ラインアップに、より高速なコピーエンジンを載せたHP LaserJet 9055および9065を追加したほか、プリンタ、スキャナ、およびコピー機の機能を搭載し、85ページ/分の印刷速度を誇るHP 9085mfp複合機も加わった。

 HPがコピー機市場で戦っていくためには、より高速な製品と、販売チャネルの拡大が必要だとアナリストは分析しているが、そんな同社の目の前には米Xeroxやリコーといったコピー機メーカーや、プリンタ分野のライバルLexmark Internationalなどの強敵が待ち構えている。Lexmarkはコピー機市場では競合しないものの、HPが参入するのと同じドキュメント自動化およびコピー機機能統合市場への参入をすでに開始している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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