お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

Longhornリリースへの長い道程--米マイクロソフトに様々な課題

2003/10/29 08:53
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ロサンゼルス発--米Microsoftは、Longhorn向けのアプリケーションをつくる開発者の確保にいまから余念がないが、同時にまだ先の道のりは長いとも自覚しているようだ。

 同社は、Longhornの最終的なリリース時期をまだ明らかにしていないが、今後の計画のヒントをいくつか示している。「ベータ版リリースから、最終製品リリースまでのスケジュールは、他のオペレーティングシステム(OS)の場合とほぼ同じものになるだろう」とMicrosoftのバイスプレジデント、Joe Petersonは述べた。

 したがって、Longhornの前のOSであるWindows XPとWindows 2000の場合を考えると、Longhornの開発にはベータ版リリースから最終製品リリースまで2〜3年かかることが予想され、その結果製品版のリリースは、2005年末か2006年になりそうだ。

 Microsoftでは、来年Longhornの最初の完全テストバージョンをリリースするまでに、困難な部分のほとんどを仕上げておきたいと考えている。「最初のベータを出すまでには、一生懸命やらなくてはならない事柄がたくさんある。今回のアップグレードは以前よりも複雑だからといって、プロジェクトの最終段階を、従来のWindowsリリースよりも長引かせるつもりはない」(Peterson)

 Longhornがいかに野心に満ちた製品かを考えれば、発売が3年先というのも現実的な話だ、と調査会社米RedMonkのアナリスト、Stephen O'Gradyは言う。

「(Longhornでは)基本的にOSのあらゆるレベルにわたって、本当に重要な改良を行う。ファイルシステムから画面表示に至るまで、全ての部分を作り直す」(O'Grady)

 Longhornのリリーススケジュールは、Microsoftのアプリケーション部門に影響を与えるだろうとO'Gradyは述べている。同社は、さまざまな製品でLonghorn対応バージョンの発売を計画している。しかし、サーバアプリケーションなど一部のケースでは、Longhornと同時発売になるよう発売時期を遅らせるかどうか、Microsoftは検討しなければならないだろう。「Longhornの浸透効果と、このリリーススケジュールが他にどんな影響を与えるかを観察するのは興味深い」(O'Grady)

 実際のところ、Longhornの要素の多くはまだ準備が整っていない。MicrosoftはLonghornの最終リリースに盛り込む技術を、まだ決定していない。それに、Microsoft幹部のHillel Coopermanが27日(米国時間)、Longhornのデスクトップのプレビューを行なったが、そのときのコードは、Microsoftが開発者らに配布したLonghornコードには含まれていなかった。

 Longhornのユーザインターフェースについて、Hillelは「あれは、我々が製品の正式ベータ版でリリースするものだ」と述べている。

 また、WinFXなどの開発者用インターフェースも、全て準備が整っているわけではない。そして、仮にその準備ができており、開発者がプログラムを構築したとしても、それを稼動できるOS自体がまだ存在しない。

 「もちろん、新しいAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)セットのWinFX用にプログラムを書けば、それはLonghorn専用のものになる」(Peterson)

 Longhornがまだ初期段階にあることを考えると、Microsoftはいったい開発者に何をすべきだと示唆しているのだろうか。

 Petersonや他のMicrosoft幹部は、開発者は新OS用アプリケーションのプロトタイプ開発に着手すべきだと言っている。その際、Microsoftに長所と短所をフィードバックすれば、Longhornに最終的に盛り込まれる機能の決定に影響を与えることができるという。

 また、開発者の多くがLonghorn用プログラム開発に着手するには、まだ時期尚早かもしれないが、プログラマは管理APIを利用してコードを書き、Webサービスを開発すれば、Longhornの最終製品リリース時には準備万端となるだろうと幹部らは述べている。

 開発者は、「.Net Frameworkに移行し、管理APIを使ってコードを書き始めることができる。今この2点を始めれば、Longhornへの準備が整う」 (Peterson)

 しかしLonghornの発売はまだ数年先のため、Microsoftは、早くから開発者に圧力をかけるあまり、反発が生じる可能性があることも理解している。同社のスケジュールがさらに遅れる場合は特にそうだ。

 「我々はもちろんそのことを考えた」が、しかしなお、そこから得られるメリットがリスクを上回っているのだ、と同社.Netプラットフォーム戦略グループでプロダクトマネジャーを務めるAdam Sohn。「まずなによりも、我々にはフィードバックが必要なのだ」

 プログラマがLonghorn用プログラムの開発をどれだけ真剣に始めるかは、どれだけの準備期間があるかによって左右される、とSohnは言う。

 「製品のリリースサイクルが非常に短い開発者は、いまは計画の練習段階だろう。リリースサイクルがそれより長い場合には、今やるべきことはもっと増えるかもしれない」

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
個人情報保護方針
利用規約
訂正
広告について
運営会社