日立データシステムズ、独メーカーと提携しデータ管理製品を強化へ

 日立の100%子会社で、データストレージ機器メーカーの米日立データシステムズ(HDS)は27日(米国時間)、コンテンツ管理ソフトメーカーの独IXOSとの提携を発表した。

 HDSによると、同社は今後、IXOSのアーカイブ/コンテンツ管理ソフトを販売すると共に、IXOS製品と自社のストレージ管理ソフトスイートとを統合していくという。また、両社が共同開発した製品の第一弾として、HDSは2種類の電子メールアーカイブ製品を発売する。

 HDSのGlobal Solutions Services部門のゼネラルマネジャー、Ken Beaudryは声明の中で、「HDSは、電子メールのような体系化されていないコンテンツ向けストレージのニーズに応えることを最優先している」と述べた。「これらの多種多様なコンテンツのストレージ/管理に一定水準の知性を与えることは極めて重要であり、IXOSとの提携により両社のデータライフサイクル管理製品の販売を加速させることができる」(Beaudry)。

 大容量データ保存用ストレージ機器を販売するHDSは、他のストレージ機器メーカーと同様、「情報ライフサイクル管理」製品の開発に取り組んできた。この技術は、企業内の情報を重要度に応じて自動的にストレージ機器に割り当てるというもの。例えば、今週必要な重要度の極めて高い情報は高価かつ高性能なストレージに保存されるが、時間が経過し情報の重要度が下がれば、より低コストのストレージに移されるといった具合だ。

 Message Archive for Complianceも、HDSとIXOSが共同開発した最初の製品の1つだ。HDSによると、このソフトを使用することにより、企業は、サーベンス・オクスリー法(米国企業改革法)などの法律で義務付けられている一定期間の電子メール・インスタントメッセージのアーカイブ保持が可能になるという。また両社が共同開発したもう1つの製品、Message Archive for E-mailを使用することにより、受信トレイに無制限にメールを保存できるようになる。

 自社のデータライフサイクル管理製品を強化するために、他社と提携するストレージメーカーはHDSだけではない。ストレージ機器メーカーの米EMCも最近、コンテンツ管理ソフトメーカーの米Documentumを買収すると発表した。

 HDSは一方で、米AppIQとの提携を発表した。HDSはAppIQの株式買付選択権を取得したという。AppIQとの提携の結果誕生した新しいソフト製品、HiCommand Storage Services Managerは、複数の企業製品で構成されるストレージインフラの管理を行うという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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