米マイクロソフト、サーバーOSに64ビットチップ対応バージョンを追加

 米Microsoftは15日(米国時間)、米Advanced Micro Devices(AMD)製の64ビットチップ上で動く、Windows Server 2003オペレーションシステムのテストバージョンをリリースしたと発表した。

 同社は、AMD64アーキテクチャをサポートする64ビット拡張システム向けのWindows Server 2003のテスト(ベータ)バージョンに、開発者がアクセスできるようにしたと語った。一般公開用のバブリックベータもまもなく公開予定だが、ただし最終バージョンのリリースは2004年の下半期まで延期されている。Microsoftはすでに、AMDが先頃発表したAthlon 64プロセッサ上で動くWindows XPの64ビットバージョンに関する計画を発表している。こちらもまだベータテスト中で、リリースは来年後半までずれ込んでいる。

 この遅れは、MicrosoftがWindows Server 2003の暫定的なアップデートを遅らせたことが原因になっている。このソフトウェアは、もともと来年はじめに発売される予定だったが、現在では2004年後半のリリースになるとみられている。Microsoftは、この延期を、先週ニューオーリンズで開かれたパートナー向けカンファレンスで発表した。

 米Sunは先週、AMDの64ビットチップに対応するSolaris OSをリリースすると発表した。また、独SuSE Linuxは現在すでに64ビット対応のLinuxを販売しており、さらに米Red Hatもまもなく同社のLinuxで64ビットチップをサポートする予定だ。

 64ビットチップと、これに対応するOSの組み合わせから生まれるアドバンテージのなかには、1度に扱えるメモリーの量が多くなることだ。

 Microsoftは15日に、Intelの64ビットItaniumチップ向けの、Windows Server 2003の廉価版をリリースすると発表した。このバージョンは、エンタープライズ向けやデータセンター向けのバージョンで今年3月から入手できるようになっている。これは、4個もしくはそれ以下のプロセッサを積んだシステムに合わせたスタンダードバージョンに含まれている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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