米マイクロソフトと米アマゾン、新OfficeのWebサービスで提携

 米Microsoftは7日(米国時間)、小売大手の米Amazon.comとの提携を発表し、新しいOfficeアプリケーションのなかに、Amazonのサービスへのリンクを追加することを明らかにした。

 今回発表されたAmazon.com Research Service for Microsoft Office Systemは、Office Marketplaceサイトから無料でダウンロード可能になる。Office Marketplaceとは、次期Officeで追加される拡張マークアップ言語(XML)機能を利用した、サードパーティのサービスやアプリケーションを集めた場のこと。Office 2003や、新たにOffice Systemの一員となったその他のアプリケーションは来週発売になる。

 Amazonのツールでは、Officeユーザーが、ほとんどのアプリケーションに含まれているリサーチペインを使って、Office書類のなかからAmazonの情報にアクセスできるようになる。たとえば、Word文書に参考文献リストをタイプしながら、本の名前をクリックして、Amazonからカタログ情報や表紙の画像を得られる、という具合だ。

 Microsoftでは、新OfficeのXML機能を利用したオンラインサービスの構築をパートナー企業に奨励する、大規模な取り組みを実施中だ。サービスプロバイダ側では、Officeについて、Webサービスの利用拡大を促すための、馴染みのあるインターフェースと捉えている。たとえば米Dow Jonesが所有するオンライン調査サービス会社Factivaや、米eBayのPaypalによるオンライン決済サービスなどは、当初からOfficeの新XML機能を支持している。

 「Amazon.comは、XMLベースのWebサービス利用方法に関して新たな地平を切り拓いている。同社は、別々のシステムのなかにあるデータを結びつけ、より多くのコンテンツへのアクセスを可能にし、ウェブユーザーに対して一層価値ある体験を提供していくだろう」と、MicrosoftのOffice製品管理ディレクターであるGytis Barzdukasは、声明のなかで述べている。

 「MicrosoftとAmazonは、Microsoft Office Systemの高度な機能を利用し、パソコンのデスクトップを、あらゆるOffice顧客のためのダイナミックなインターフェースに変えようとしている」(Barzdukas)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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