米インテルがPenium Mの価格を引き下げ-PCパーツ価格上昇を考慮?

 米Intelは昨週末に、Pentium Mプロセッサの価格を引き下げた。PCパーツの価格上昇が続くなかで、この値下げがPCメーカーにとって救いの手となる可能性がある。

 Intelは、同社のノートPC向けチップのPentium Mを34%値下げした。通常、同社の価格引き下げは、新しいプロセッサの投入前に、新製品の余地を作り、またPCメーカーに原稿製品よりも高速なクロックスピードを持つ製品へのシフトを促すために行われる。それ以外には、ライバルであるAdvanced Micro Devices(AMD)への対抗策として価格引き下げを行うこともある。

 だが、今回の価格引き下げは、今月末に予定されているデスクトップPC向けチップの値下げと併せて、一部のPCパーツの価格上昇を相殺することに役立つ可能性もある。

 PCパーツ全体のコストが低下するなか、DRAM価格は上昇を続けている。同時に、ノートPCやフラットディスプレイパネル、液晶テレビに対する需要増大で、一部のサイズのLCDパネルは品薄状態となっている。たとえば、15インチのLCDパネルは供給がタイトで、一部にはプレミアムが付く場合もあると、調査会社米IDCのアナリストが報告している。

 Intelは、1モデルを除いて、すべてのPentium Mチップを値下げした。637ドルだったPentium M-1.7GHzは、現在423ドルになり、Pentium M-1.6GHzの価格も31%引き下られて、423ドルから294ドルとなっている。

 また、Pentium M-1.5GHzの価格は18%引き下られて294ドルから241ドルへ、Pentium 4-1.4GHzは13%値下げで241ドルから209ドルとなった。

 今回、Centrinoのバンドル製品も値下げされた。このバンドルには、Pentium Mチップ、チップセット、IEEE 802.11b準拠の無線LAN通信モジュールが含まれる。Pentium M-1.7GHzを同梱したCentrino製品の価格は、30%の引き下げで713ドルから497ドルとなったが、これは今回発表となったなかで最大の値下げ率である。

 同社は、残りのCentrinoのバンドル品の価格についても、1〜26%の値下げを発表した。

 これとは別に、Intelは6日、低価格サーバ向けの新Xeon DP-3.2GHzチップを発表した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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