ユニバーサルデザインの標準化を目指す協議会が発足

 ユニバーサルデザインの標準化を目指す「国際ユニヴァーサルデザイン協議会」が11月28日に設立される。9月末の時点で参加企業数は35社。設立時には、100社になる見通し。

 活動内容は、ユニバーサルデザインに関する研究や共同開発、活動成果の情報発信など。まずは設立準備会を設置し、具体的な研究や共同開発内容などを詰めていく。同準備会の代表は、富士通の山本卓眞・名誉会長と、松下電器産業の戸田一雄・副社長の2人が務める。委員には積水ハウスの森本彰・取締役常務執行役員や、日産自動車の中村史郎・常務デザイン本部長、日立製作所の川口光男・デザイン本部長が就任。業界を超えてユニバーサルデザインを普及していく。

 山本代表は、「高齢者化社会が進むなか、年齢や性別、人種の違いなどによって、生活に不便さを感じることがない商品開発や社会が必要」と、協議会を設立する狙いを話した。また、戸田代表は、「日本は世界でもトップレベルの技術をもっている反面、海外に知れ渡っていない状況でもある。将来的には、当協議会で国際的なデザインを共同開発できるようにすることが設立の意義」と強調した。

 また、協議会の総裁は寛仁親王殿下が務められる。ユニバーサルデザインについて、寛仁親王殿下は、「福祉のためだけにあるのではなく、豊かで快適な生活を送るためのもの。そのため、さまざまな分野から考えていくことが重要だ」と述べられた。

国際ユニヴァーサルデザイン協議会

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