三菱電機(野間口有社長)は9月16日、インターネット環境で安全かつ容易に電子調達システムを構築するためのソフトウェア「三菱 社外連携パッケージ EBJOIN(イービージョイン)」を開発、「Web型のEDI」、「公開入札」の2パッケージを9月17日から販売開始すると発表した。
新製品は、クライアント端末側のソフトウェア管理を最小限にできるWebブラウザを活用し、購入仕様書や見積仕様書などの添付資料を安全にデータ交換でき、さらに公開入札システムを実現できる社外連携パッケージ。これまでの同社導入ユーザーの改善要望や市場動向・技術動向を盛り込んだ。
電力会社を始め、多くの企業における電子調達業務の効率化、迅速化に加え、競争入札による調達コスト低減、インターネット利用による通信コスト低減を実現することで、取引先とのパートナーシップを強化しながら調達業務コストの最適化を図ることができる。
具体的には、Web画面上でのデータ表示確認・入力だけでなく、購入仕様書や見積仕様書などの添付資料を電子ファイルとして相互連携が可能。取引先に対しても、従来の紙文書での受け渡し・管理を、ペーパーレスで効率的かつ迅速に対応することができる。
また、セキュリティ機能を強化。ID/パスワード認証のほか、電子証明書を使ったPKI認証、SSL暗号通信、デジタル署名機能による主文、および添付ファイルに対する電子署名を行うことが可能。なりすまし・データ盗聴・文書改ざんなどを防止でき、安全な電子調達業務を実現する。
さらに、ユーザーごとの異なる業務にスムーズに対応できるよう、内部データを拡張性に優れたXMLで処理している。同社独自技術のXDDS(XML Document Design Support)を採用することで、Web画面上の入出力項目やレイアウトを簡便な設定によって柔軟に構築することができ、変更も容易に行うことができる。
「EBJOIN/WebEDI」は、Web画面を介して取引先との見積依頼〜見積回答〜発注〜納品の調達データを電子的に交換するパッケージ。価格は1000クライアントユーザーライセンスで4000万円。「EBJOIN/公開入札」は仕様書提示による物品購入や工事案件を対象に、指名・公募型指名による公開入札を実現するパッケージ。価格は1000クライアントユーザーライセンスで5000万円。
同社では、3年間で30システムの販売を目指す。
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