Desktop Linuxコンソーシアム脱退メンバーが、独自カンファレンス開催へ

 主催企業への不満を理由に、今年2月に開催されたデスクトップLinuxのカンファレンスの参加を取りやめたメンバーらが、改めて独自のカンファレンスを開催することになった。

 Desktop Linux Consortiumは4日(米国時間)、通常のデスクトップコンピュータでのLinuxオープンソース・オペレーティングシステム(OS)の利用がテーマのイベント「Desktop Linux Conferenceを」、11月10日にボストン大学で開催すると発表した。Desktop Linux Consortiumは今年2月、「Desktop Linux Summit」への不満から結成されたコンソーシアムで、米Hewlett-Packard(HP)やLinuxディストリビュータの米Lycorisなどが加盟している。

 2月に開催された同カンファレンスでは、当初の主催者だった米Lindowsの世間の注目を集めようとし過ぎる姿勢が目にあまり、それを非難したメンバー数社が同カンファレンスへの参加を辞退した。

 Desktop Linux Consortiumには、独SuSE仏MandrakeSoftLycoris米Xandros米Ark LinuxなどのLinuxディストリビュータが参加している。またWindowsプログラムをLinuxシステム上で稼動させるソフトを販売している米CodeWeaversや、Microsoft Officeと競合するオープンソースプロジェクトOpenOffice、そしてKDEユーザーインターフェースソフトウェアの開発グループなども加わっている。

 Desktop Linux Conferenceでは、率直な発言で知られるオープンソース推進論者、Bruce Perensによる基調演説が予定されている。Perensも2月のカンファレンスに参加しなかった。同氏は現在、Desktop Linux Consortiumのエグゼクティブ・ディレクターを務めている。

 Linuxは、サーバ分野で最も広く普及している。サーバとは、ネットワークに接続されたハイエンドのマシンで、24時間連続稼動するよう設計されており、データストレージや、メール配信や保険金請求などのタスク処理によく利用されている。しかし最近では、コンピュータ会社が、デスクトップでのLinuxの利用も推進するようになっている。しかしLinuxを利用する技術的難しさや、デスクトップコンピュータでMicrosoftのソフトウェアが支配的であることを考えると、Linuxのデスクトップでの普及には課題が多い。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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