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W3C、Webサービス標準化への道を語る

2003/08/29 13:49
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 インターネットを通じてシステムの連携を図るサービスとして注目が高まるWebサービス。このWebサービスの現状と未来を探るためのイベントとして都内にて「Web Services Conference」が開催された。今回で2回目となる同カンファレンスの特別講演に8月28日、標準化団体のWorld Wide Web Consortium(W3C)よりWeb Services Activity LeadであるHugo Haas氏が招かれ、「Webサービスインフラの現状」と題して講演を行った。

 Haas氏はまず、Webサービスの特徴を「機械対機械のやりとりで、特定のプラットフォームにもOSにも言語にも依存しない運用性の高いシステム」だと説明した。つまりWebサービス実現のためには、ベンダーとユーザーがあらゆる点において合意に達しなくてはならないこと、また相互運用性に向けて注力しなくてはならない点などを指摘した。そしてWebサービス関連技術の知的財産権を保護し、広く採用できるようにすることも重要だとHaas氏はいう。

 そこでW3Cでは、Webサービスの3つの技術の標準化を進めている。その3つとは、データやサービスを呼び出すためのメッセージ技術であるSOAP、Webサービスのインターフェイスを記述する技術であるWSDL、複数のWebサービスを連携させるための技術であるコレオグラフィーだ。

W3CのWeb Services Activity Lead、Hugo Haas氏

 SOAPの標準化に向けて検討が始まったのは、2000年9月のこと。その当時、提案されていた技術は数多かったが、その中からW3CではXMLベースのメッセージングフレームワークとしてSOAP 1.1を選んだ。W3Cのワーキンググループでは要件を提出、この要件を満たすための評価を行ってきた。この作業に2年半かかり、今年の6月にSOAP 1.2がW3C勧告の標準技術となったわけだ。

 Haas氏によると、SOAP 1.1と1.2の違いは、「相互運用性が強化されていること、本当の意味でプロトコルに依存しない柔軟性が生まれたこと、ウェブへの統合が進んだこと、拡張性が向上したこと」などだという。

 2つ目の技術、WSDLについては、2002年1月よりW3Cのワーキンググループで標準化策定作業が開始された。現時点では、コア言語やメッセージパターン、要件、ユーザーシナリオなどについて5つのドキュメントが発行されており、Haas氏によると「WSDL 1.2は2003年10月にも発表される予定」だという。

 3つの技術の中で一番新しいものがコレオグラフィーだ。これは今年1月に作業が開始されたばかりだが、現時点ではさまざまな提案が上がっており、それぞれが違った特色を持っているため複雑な状況なのだという。これは8月12日に要件とシナリオが提出されたばかりで、「コメントがある場合は、今提出してもらいたい」とHaas氏はいう。

 Haas氏は、「SOAP 1.2が標準認定され、Webサービスはこの標準にしたがって構築することができるようになった。WSDL 1.2は現在進行中で、来年前半には最終バージョンが発表されるだろう。コレオグラフィーは始まったばかりで、多くの課題が残っている」と現状をまとめたあと、「現在では、Webサービスの世界の拡張性に関する機能など、新しいコンセプトも登場している。そして今後、Webサービスにセマンティック(意味)を追加し、サービスのゴールを明確にすることで、ダイナミックなソリューションにつながっていく」と語った。

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