加オープンテキスト、独のライバル企業を買収

 カナダのコンテンツマネージメント・ソフトメーカーOpen Textは27日(米国時間)、ライバルメーカーの独Gauss Interpriseを現金1100万ドルで買収すると発表した。

 コンテンツマネージメントアプリケーションは、イントラネットを介して情報共有を目指す企業で利用されている。Open Text、Gaussはともに、コラボレーション、文書管理、スケジューリング、イントラネット検索機能などのソフトウェアツール開発に特化している。

 今回発表された買収が承認されれば、GaussはOpen Textのコンテンツマネージメント、特にintegrated document and output management(IDOM)ソフトウェア分野の開発にフォーカスした子会社と統合されるだろう、と同社幹部は語った。またOpen Textの最高経営責任者(CEO)、Tom Jenkinsの話では、同社は今後Gaussの技術を自社のIDOM製品に取り入れていく一方、既存のGauss製品も引き続きサポートしていく意向で、そのなかには間もなく登場予定のコンテンツ/ポータル管理用ソフトウェア「VIP8.2」も含まれる。

 Gaussの顧客のなかには独BMW、米USA Today、韓国Korean Airが、またOpen Text には独Deutsche Bank、米Genzyme 、カナダのNortel Networksが名を連ねている。

 今回の買収は、Open Textにとって大きな一歩となり、同社はナレッジマネージメントというルーツから、企業向けコンテンツマネージメント分野へとさらに移行していくことになる。この買収が同社に大きなメリットは、Gaussの技術を取り込めることで、これはコンテンツマネージメントソフトのベンダーランキングで世界のトップ10に入っていない同社にとっては大きいと、米IDCのアナリストJulie Rahalは述べている。

 「コンテンツマネージメント分野での業界再編の動きは今後も続くだろう。今回の買収に関しては、米Interwovenによる米iManage買収と同様の大きな意味をもつ。Gaussのウェブ/文書管理ツールは、Open Textの製品ラインを拡充する上で大いに役に立つだろう」(Rahal)

 さらに、顧客はコンテンツマネージメントソフトのベンダーに対して、しっかりと連携の取れられた製品を求めることがますます多くなっているため、Open TextにとってGaussが持つ技術を統合することはとても重要だ、とRahalは付け加えている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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