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日本IBM、UMLモデリングツールなど初のラショナル製品群を発表

2003/08/27 19:25
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 日本IBMは8月27日、今月1日に統合が完了したRational Softwareの製品群を一新し、日本IBM製品として9月24日から出荷すると発表した。IBMは昨年12月に、プログラム設計図の標準表記法であるUML(統一モデリング言語)を開発したRationalの買収を発表、これにより、WebSphere、Lotus、Tivoli、DB2に次ぐ5つ目のIBMソフトウェアブランドが誕生することとなった。WebSphereがトランザクション管理、DB2が情報管理、Tivoliがシステム管理、Lotusがコラボレーション管理といった役割を果たすのに対し、Rational製品はソフトウェア開発全般における構築部分を担うものである。

 昨年12月に統合が発表されて以来、8カ月での統合完了となったわけだが、日本IBM常務執行役員ソフトウェア事業担当の堀田一芙氏は、「過去の統合を振り返ると、1995年に発表したLotusは6年、翌年のTivoliは5年かかっている。Rationalとの統合に時間がかからなかったのは、時代のスピードの変化と顧客のニーズを読み取ったことに加え、Rationalの位置づけが開発者の生産性向上とシステム全体を見るという高い次元に置かれており、他のブランドと競合しない大きな目標を持っているためだ」と述べている。

 Rational製品がメジャーなバージョンアップを行うのは約1年半ぶりのこと。今回は米国で製品が発表されたのち3カ月以内という短期間での日本語化が実現した。これまで半年から1年近くかかっていた日本語化だが、市場投入が短期化したことについて、日本IBMソフトウェア事業ラショナル事業部長の斉藤肇氏は「IBMの大和事業所の貢献が大きかった」としている。

 今回発表された数ある製品群の中で中核となるのが、IBM Rational XDEファミリー製品だ。IBM Rational XDE Tester v2003、IBM Rational XDE Developer v2003、IBM Rational Developer Plus v2003を含むこの製品ファミリーは、UMLを使用してモデル駆動型開発手法を提供し、ソフトウェアの品質向上や、開発期間の短縮を目指すもの。「Rational製品は、パターンとコードテンプレートによるプログラムコードの自動生成を実現し、開発におけるミスを激減させる。また、ソフトウェア資産の再利用のためのスペックであるRAS(Reusable Asset Specification)に対応しており、再利用をすればするほど生産性があがり、品質の安定にもつながることになる」と斉藤氏は語る。「ソフトウェアの欠陥による影響は多大なものだ。エラーやバグが発生すると、結果的にコスト増大や収入低減につながるとの調査結果もある。短期間で安くできればいいというわけではないのだ」(斉藤氏)

日本IBMソフトウェア事業ラショナル事業部長、斉藤肇氏

 Rational XDEファミリーは今回、マイクロソフトおよび富士通との協業により、統合開発環境(IDE)との親和性を深めている。IBMの統合開発環境ツールであるWebSphere Studioはもちろん、マイクロソフトのVisual Studio .NETや、富士通のInterstage Apworksにも正式に対応する。両製品はEclipseベースの統合開発環境であり、「正式サポートはしていないが基本的にはEclipseベースであれば対応する」(日本IBM)という。

 斉藤氏は、「UMLが注目されている理由は、UMLを知っていれば個々のプログラミング言語の詳細を知らなくてもソフトウェア開発ができる環境が整うということだ」という。また「Rationalのツールが多くのプラットフォームをサポートすることで、エンジニアの流動性が確保される。たとえばJavaと.NETの開発者が、同じツールで同じプロセスを使って開発することができ、プロジェクトの人員を移動させたい場合も、ツールやプロセスが統一されているので、移動後に即戦力となることができる」と述べた。

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