独SuSE、128プロセッサ搭載のSGIサーバをサポート

 独SuSE Linuxは、Linuxのアピールを広げる取り組みとして、同社の新製品SuSE Linux Enterprise Server 8を、米SGIのAltix 3000およびスーパークラスタにバンドル提供する。

 同社では、バンドルした製品を10月にも出荷開始する。この動きは、同社の64ビット機向け製品のサポート範囲を拡大し、さらにますます人気の高まるオープンソースOSをさらに加速する最新の取り組みとなる、 Linux の128プロセッサ機対応に道を開くものとなる。SuSEとSGIの両社は、128プロセッサ版Linuxを共同で開発する計画も明らかにしている。

 SGIは、映画の特殊効果や自動車設計における空気の流れの視覚化のような、複雑なグラフィック作業に特化したコンピュータを開発している。同社のシステムのほとんどでは、自社版のUNIXであるIrixとMIPSプロセッサとを組み合わせて使っている。だが、SGIは今年初めに、LinuxおよびIntel製Itaniumプロセッサをベースとした新製品Altix 3000を発表した。

 また数週間前には、SGIは128プロセッサ版のAltixを来春出荷することを明らかにしている。

 両社はともに、この提携を通じて自社市場の拡大を図る。この提携でSGIは、標準化されたバージョンのLinuxを獲得することになり、同社製品に対応するアプリケーションの数が増えることを期待している。

 この提携を発表する発表資料では、Oracleが歓迎の意を述べている。Oracleは、SuSEのLinuxを搭載したSGIサーバ上で同社ソフトウェアを動かすユーザーは、OracleからOSに関するサポートを受けられるようになるという。

 SuSE側から見ると、この提携により、自社バージョンのLinuxに対する明確な支持と今後のOS改良へのコミットを、有力ハードウェアメーカーから得たことになる。同社への支持については、今年6月にも、米Hewlett-Packard(HP)がSuSEとの関係拡大を発表し、IntelのXeonを搭載した自社のProLiantサーバー製品ラインもしくはItaniumを搭載したサーバに、SuSE Linux Enterprise Server 8をバンドル提供するとしていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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