日本ユニシスとユビキタスIDセンターは8月7日、「ユビキタスID(uID)解決サーバ」の接続実験に成功したと発表した。
uIDは128bit長のIDコード。IDタグとして製品に添付し、読み取り機に通すことで、製品の情報をネットワーク経由でサーバに送信したり、逆にサーバから情報を呼び出すことを可能にする。物品、動植物などあるあらゆる「モノ」にIDタグを付け、様々なサービスを展開する「ユビキタスコンピューティング」の実現に向けた技術である。
ユビキタスIDセンターは、2003年3月の設立以来、uIDの基盤技術の確立と普及に取り組んでいる。同センターが提唱するアーキテクチャーは、製品に付与するuIDとuID解決サーバ、IDタグの読み取り機「ユビキタスコミュニケータ」、製品の情報を格納した「製品情報サービスサーバ」から成る。uID解決サーバは、ユビキタスコミュニケータで取得したコードから、該当する製品情報を格納したサーバの所在をネットワーク上で問い合わせる機能を備える。インターネットのDNSサーバに近い働きを担う。
日本ユニシスは、ユビキタスIDセンターが定めた仕様に基づいてuID解決サーバを開発。ユビキタスIDセンターのクライアントアプリケーションとの間でメッセージを交換し、uIDの登録、削除、解決が行えることを確認した。なお、ユビキタスIDセンターでは、メッセージの交換においてPKI規格「eTP」の利用を原則としており、実験に用いたuID解決サーバもeTPに準拠している。
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