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Linux導入を進める日本IBM東京基礎研究所、活動内容を公開

2003/08/05 19:38
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 日本IBMは8月5日、神奈川県大和市にある東京基礎研究所の研究活動内容を報道陣に公開した。東京基礎研究所は1982年に設立されたIBMのリサーチ部門の1つで、現在200人ほどが所属している。

 プレゼンテーションではLinuxを搭載したノートパソコンが使われていた。東京基礎研究所所長の鷹尾洋一氏によると、IBMでは現在Linuxクライアントの導入を進めているのだという。「この1年でLinuxのクライアント環境は急激に進化した。今ではWindowsと比べて何ら遜色はない」(鷹尾氏)。日本語対応の面で多少問題は残るものの、リサーチ部門が先頭に立ってLinuxクライアントの導入を進めているとのことだ。

自分の情報を自分で管理できる個人情報保護システム

 同研究所サービス&ソフトウェアの沼尾雅之氏は、2003年5月に成立した個人情報保護法に基づく個人情報保護システム「PII Keeperアーキテクチャ」を紹介した。名前は明らかにしなかったが、顧客企業と共に2002年から開発、商品化を進めているのだという。

活動内容について説明する日本IBM東京基礎研究所所長の鷹尾洋一氏

 沼尾氏はプライバシーを「自分の情報を自分で管理できること」だと定義する。個人情報が自分の知らないうちに管理・利用されることのないように、個人情報を自分で管理できるテクノロジーを提供したいと沼尾氏は話す。

 現在データベースで使われているアクセス制御の問題点として沼尾氏が指摘したのは、「ユーザーを1度認証してしまえば、データベースの内容が自由に見られてしまう」という点だ。

 そこでPII Keeperではユーザー認証後、データベースにアクセスする際にもう一度アクセス判定を行う。具体的にはそのデータを利用する目的や、情報利用に対する顧客の同意の有無、さらにプライバシーポリシーに合致するかどうかをアクセスモニタが判断し、それに合わせて情報を表示する。デモンストレーションでは利用目的に同意したユーザーの情報のみが表示され、拒否した顧客の情報は×が表示されていた。

内容の類似性から検索が可能に

 また、同研究所ナレッジ・インフラストラクチャー担当の武田浩一氏はライフサイエンス分野におけるテキストマイニングへの取り組みについて紹介した。同研究所では「MedTAKMI」というテキストマイニングシステムを開発。文章に出てくる用語の出現頻度によって各文章をベクトル化し、内容的に類似した文書の検索が行えるという。将来的には結果から原因が検索できるといったように、類似性以外に様々な関連を持った情報が検索できるようになるだろうと話す。

 他にもIBMが1960年代から進めているアクセシビリティ技術の一例として、視覚障害のある人にとって自分のウェブページがどれだけ使いにくいかを視覚化するツール「Accessibility Designer」や、ウェブサイトの機能として文字を読み上げたり、一部分を拡大表示する「らくらくウェブ散策」など、様々な技術が紹介されていた。

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