米EMC、ストレージ製品の記憶容量倍増へ

 米投資銀行Bear Stearnsのアナリストによると、大手ストレージメーカーの米EMCが30日(米国時間)、ハイエンドのストレージ製品での記憶容量倍増を発表するという。

 同社アナリストのAndrew Neff、Naveen Bobba、William Handの3氏は、EMCが新たなストレージ機器「Symmetrix DMX」を発表する見込みだと語った。この新製品の記憶容量は、現行製品の最大42テラバイトから倍増するという。3氏は、業界紙に載った憶測に触れて、EMCはDMX向けのFICONも発表するだろうと予想している。FICONは、ストレージ機器とメインフレームを結ぶ接続技術。

 これ以外にも、データ複製ソフトウェアの新製品およびSymmetrixでのiSCSIサポートの発表が予想されている。iSCSIは新しい標準技術で、これを利用するとイーサネット経由での保存データの共有・管理が容易になる。

 「これらの点の強化は、EMCにとって明らかにプラス要素で、他のストレージやコンポーネントベンダーへも影響があるかもしれない」とアナリストは記している。

 EMCは29日に、Bear Stearnsのレポート中で触れられた予想について、30日にもコメントすると述べた。同社の広報担当によると、EMCはこの日、DMX製品群の新製品と機能について発表する予定という。

 EMCの発表に対する前向きな見方にもかかわらず、Bear Stearnsのアナリストは、同社の株価についての評価を変えていない。「EMCは、エンタープライズ・データセンター分野では引き続き重要な存在ではあるが、自社の抱える顧客の需要が弱含みであり、また競争が熾烈化する環境に対処しながら、計画中のリストラなどの変革を実行するという課題に直面している」と、同社アナリストは記している。

 今月初め、EMCはストレージソフトウェアメーカーの米Legato Systemsを13億ドル相当の株式交換で買収する計画を明らかにした。Legatoの買収は、EMCのストレージ管理アプリケーションのポートフォリオを拡張する一連の取引の中で最新の動きだ。また同社は、4月にストレージ管理ソフトウェア強化を目的に米Astrum Softwareを買収している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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