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日本IBM、Opteron搭載サーバを発表:「インテルとの違いはコストパフォーマンス」

2003/07/30 16:53
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 日本IBMは30日、AMD社の64ビットプロセッサOpteronを搭載した新サーバ、eServer 325を発表した。Opteron搭載のサーバは同社初であり、これまでのz、p、i、xという4つのサーバ群に加えて新たな5つめのラインが加わったことになる。

 日本IBM常務執行役員の橋本孝之氏によると同サーバは、複数台のサーバをまとめて計算エンジンとして動かすクラスター化を目的に設計したもので、生物構造の解析などを行う製薬業界や、衝突解析などを行う自動車業、金融シミュレーションを行う金融業界など、大規模演算を必要とするHPC(High Performance Computing)市場での需要を見込んでいる。

 IBMでは同時に、独立行政法人産業技術総合研究所が1058台のeServer 325からなるLinuxベースのスーパーコンピュータの導入を決定したことも発表している。橋本氏によると、合計2636個のプロセッサで約11テラフロップスの演算処理能力をもつこのシステムは、「世界最大のLinuxスパコンで、世界最大のグリッド構成」なのだという。

日本IBM常務執行役員、橋本孝之氏

 同社システム製品事業部IAサーバ&PWS事業部長の岩井淳文は、テクノロジーの進化に伴いHPC市場が拡大し、金額ベースで年率11%の伸び率を示していることを指摘。その中でもIBMのシェアはトータルパフォーマンスで35%を占めているとのデータを披露した。中でも特に高い成長率を示しているLinuxクラスター分野では、IBMのシェアは47%にのぼるのだという。

 eServer325は、厚さ1U(44mm)のきょう体にプロセッサを最大2個搭載可能。メインメモリはChipkill ECC DDR SDRAM。標準1Gバイトで、最大12Gバイトまで増設が可能。ハードディスクドライブの最大容量は293.6Gバイト。PCI-Xスロット(1.0準拠)を2基装備する。RAIDインタフェースはUltra320 SCSIでネットワークインタフェースはEthernet 10Base-T/100Base-TX/1000Base-T(Broadcom 5704)。対応OSは、SuSE Linux Server 8 AMD64、Turbo Linux 8 AMD64、RedHat Linux Advanced Server 2.1/3.0やWindows Server 2003 Enterprise Edition(32/AMD64)などを予定する。

 今回の発表会には、日本AMD取締役の吉沢俊介氏も同席、AMDのOpteronは同社の経営哲学でもある「お客様第一主義の革新を追求したものだ」という。Opteronは32ビットおよび64ビット双方のOSやアプリケーションに対応しており、「今後64ビットコンピューティング時代が到来することは確実だが、過去のソフトウェア遺産を犠牲にすることなく32ビットから64ビットへスムーズに移行することができる」とアピールした。

 IBM初のAMDサーバを投入することについて、インテルサーバとの最大の違いは「コストパフォーマンス」だとIBMの岩本氏。同程度のパフォーマンスをもつIAサーバと比べた場合、eServer 325は実売価格で約3分の1程度になるという。eServer 325は動作周波数2.0GHzのOpteron 240搭載モデル8835-51Xと、1.4GHzのOpteron 240 搭載モデル8835-21Xの2モデルで、価格はそれぞれ49万8000円と39万8000円。8月6日に販売を開始、10月18日から出荷する予定。

日本IBMのプレスリリース

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