「離婚よりもつらい、メールシステム障害」-ITマネジャーへの調査結果

 多くのITマネジャーにとって、自分たちが管理する企業内電子メールシステムが1週間使用不能になることは、離婚よりもつらい経験かもしれない。28日に発表された調査結果で、そんなITマネジャーたちの苦悩の実態が明らかになった。

 データストレージソフト企業の米Veritas Softwareがスポンサーとなって実施した今回の調査では、メールシステムの管理/バックアップ/回復手段における「驚くべき欠陥」についても明らかになった。

 同調査によると、回答したITマネジャーのうち、メールシステムに予定外のダウンタイムが発生した場合に、復旧まで1時間かからないと答えた人は全体の4%だった。またシステム全体を立ち上げ、動作させるまでに要する時間が、ちょうど1時間と答えた人は全体の15%、さらに1時間以上と答えた人は41%おり、その中には24時間以上かかると答えた9%も含まれている。またシステムの復旧に要する時間は不明と答えた人は39%だった。

 「もはや電子メールは単なる通信手段ではなく、それよりはるかに重要な役割を担っている。常に電子メールを使用可能な状態に置くことは、各組織の重要な責務となっている」とVeritasの生産業務担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、Mark Bregmanは語っている。

 この調査は、調査会社Dynamic Marketsが米国、欧州、中東、南アフリカの企業に勤務するITマネジャー850人を対象に実施された。

 Veritasの報告によると、全体の99%の企業が電子メールと添付ファイルのバックアップを行っていると答えたが、そのうちの56%が少なくとも電子メールの記憶場所の一部を自動バックアップから除外していることが分かった。また全体の39%がメールを自社の利益となる、あるいは不利益となる法律上の証拠として使用する可能性があると答えたが、そのうちの46%は、仮にその必要性が生じても実際にシステムから特定のメールを検索して取り出すのは困難だろうと答えた。

 メールシステムを常に動作させておくことは、ITマネジャーにとってストレスの多い仕事であることも、今回の調査で明らかになった。今やメールシステムの正常な機能を保つことの重要性はあまりに大きく、メールが使用不能になって30分も経たないうちに、ユーザーが怒り出すと答えた企業は、全体の68%に上った。また全体の2割のITマネジャーは、メールシステムの障害が24時間が続いたら、自分たちのクビが危ないと答えた。さらに全体の34%の最高情報責任者(CIO)およびITマネジャーが、企業のメールシステムが1週間使用不能になることは、軽度の自動車事故、新居への引越し、結婚または離婚といったイベントよりも、精神的ダメージが大きいだろうと答えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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