AMD、2003年度第2四半期決算。黒字回復に向けて前向きな発表

 米AMDは7月16日(米国時間)、2003年度第2四半期決算報告を行なった。売上げは6億4500万ドル(前年同期6億ドル)、純損失は1億4000万ドル(同1億8500万ドル)だった。

 同社最高財務責任者(CFO)のRobert J. Rivetは、「営業損益分岐点を8億ドル未満に押し下げることができ、さらには成長と黒字への復帰に向けて引き続き改善を推し進めることができた。SARSの流行による影響を受け、また米国外市場の一部で流通売上が予想を下回ったにもかかわらず、前年同期に比べて売上げ増と効果的なコスト管理に成功し、純損失の24%削減と粗利益の向上を実現した」とコメントしている。

 2003年第2四半期のPCプロセッサーの売上は4億200万ドルで、前期比14%減少となったが、その理由としてデスクトップ向けプロセッサーの売上がアジアや欧州市場で大幅に減少したことを挙げている。一方、4月に発表したサーバー向けプロセッサー「Opteron」は好調で、IBMやFujitsu Siemensなどから搭載製品がリリースされる予定だとしている。

 また、同四半期のメモリの売上は2億1100万ドルで、直前期よりもわずかに減少した。この理由については、SARSの流行により携帯電話の需要が低下し、アジア地域における売上が大幅に減少したことを挙げている。なお、AMDは富士通とフラッシュメモリ事業で合弁会社を設立しており、Spansionブランドの販売を開始した。

 AMDでは、第3四半期の売上予測として、プロセッサー事業の売上増加を見込む。また、メモリ事業もアジア市場の回復により増加するとしており、同様にフラッシュメモリーの売上は約1億8000万ドルになるものと予測している。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]