インテルの第2四半期決算、アナリストの見込みを僅かに上回る

 米Intelは 15日(米国時間)、アナリストの予想を僅かに上回る内容の第2四半期決算を発表した。

 同社の第2四半期(6月28日締め)の決算は、純利益8億9600万ドル、1株当たり収益14セント、売上高68億ドル。比較対象となる前年同期の決算は、純利益4億4600万ドル、1株当たり収益7セント、売上高63億ドルであった。

 各社の収益状況を追っているFirst Callの調査によると、アナリストの予想はIntelの1株当たり収益は13セント、売上高は67億ドルだった。

 「当期の実績は予想を僅かだが上回った。1年前と比較すると相当な改善である」とIntel社長のPaul Otellini。「通信関連の市場はまだ勢いがないが、Intel Architecture事業で予想以上の成績をあげることができた」(Otellini)

 3期連続で予想範囲内でも高い方の数値を残す決算となったことについて、Intelの最高財務責任者(CFO)であるAndy Bryantは、同社の収益状況は正常な状態に戻りつつあり、2001年から2002年にかけての数期にわたる異常な浮き沈みの時期を乗り越えた、とコメントしている。

 PC用チップ事業を手がけるIntel Architecture Business Groupの当期売上高も、58億ドルとなり、前年と比べて僅かながら増加した。プロセッサの出荷数と平均価格は、第1四半期と同レベルだったと言う。

 また今回の決算発表の中で、同社がアジア太平洋地域での過去最高の業績を記録し、またPentium Mプロセッサの出荷数が100万台に達したとの報告もあった。Pentium MはIntelの最新のモバイルプロセッサで、同社がワイヤレスノートブック向けに展開している半導体Centrinoシリーズの中核となる製品である。

 Intel Architecture事業が予想以上の好成績をあげる一方で、通信関連の事業は今期も引き続き不調であった。同社のCommunications GroupとWireless Communications and Computing Groupは、それぞれネットワーク、ワイヤレスチップを販売しているが、年間ベースの比較で、両グループの売上高は減少。当期のフラッシュメモリの売上高が落ちているのも、その一例だ。

 今後の見通しについて、Intelは第3四半期の売上高が69億ドルから75億ドルとなり、増収が継続、利益率も改善すると見込んでおり、収益は改善基調にあると見ている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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