マイクロソフトとセゾン情報システムズ、ビジネス・インテリジェンス・システムの提供で連携

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年07月15日 15時40分

 マイクロソフトとセゾン情報システムズは7月15日、ビジネス・インテリジェンス・システムを短期間で構築する連携ソリューション「SQL Server Accelerator for HULFT」を、同日より共同提供すると発表した。「高度な分析プロセスを自動化し、ビジネス・インテリジェンス・システムの構築期間を40パーセント短縮できる」(両社)としている。

 ビジネス・インテリジェンス・システムの導入を簡易化するために、さまざまなプラットフォーム上の業務アプリケーションで蓄積したデータをデータウェアハウス転送したり、高度な分析を実現するための複雑な分析軸の設定や、ウェブ・クライアント・アプリケーション作成の自動化といった機能を備える。

 同ソリューションは、セゾン情報システムズの企業内/企業間通信ミドルウェア「HULFT5/6」と、マイクロソフトの「SQL Server 2000」を組み合わせたもの。ビジネス・インテリジェンス・システムの導入を簡易化するために、さまざまなプラットフォーム上の業務アプリケーションで蓄積したデータのデータウェアハウスへの転送、高度な分析を実現するための複雑な分析軸の設定、ウェブ・クライアント・アプリケーション作成の自動化などを行える。

 両社は今後、SQL Server Accelerator for HULFTを共同で提供するほか、導入・保守も両社で実施できる体制を整える。また、包括的な技術情報やトレーニングカリキュラムを共同開発したり、共同プロモーションを通じて販売機会の拡大を目指す。

 SQL Server Accelerator for HULFTの主な機能は以下の通り。

  • HULFTを利用して、データを配信する側(データ分析を行うデータが蓄積されている側)で、集信側(SQL Server側)が多次元分析を行う際のデータ形式を定義すれば、その後のデータ移行や、多次元キューブおよびクライアントが多次元キューブにアクセスするビューの作成を自動的に行える。
  • 標準で「販売/マーケティング分析」と「小売分析」の2種類をサポート。また、分析軸の変更や、新たな分析方法の追加が可能。
  • ウェブ・クライアント・アプリケーションは、「Microsoft Office」に標準搭載の「Office Web Components」、もしくはビジネス分析用のウェブアプリを容易に開発できるサンプル・ツール 「Visual Studio .NET Web Control for Business Intelligence」が構成する。

 両社は協業により、「作業負荷や高額な投資といった障壁を取り除き、ビジネスインテリジェンスの普及に貢献したい」と述べている。

マイクロソフトのプレスリリース
セゾン情報システムズのプレスリリース(PDF形式)

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